第55話

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2026/04/03 08:25 更新
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『受験生の皆さまにお知らせです
参加者360名中、戦闘不能297名。残り63名となりました』
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『着陸までおよそ30分です
今しばらく、快適な空の旅を』
パイロットA
ふー
パイロットB
どうですかね、今年の編入試験
パイロットA
どうもこうもないよお前
試験官が半分もやられるなんて前代未聞だ
パイロットA
まーパイロットの俺たちには関係ないがな


勢羽真冬
なーシンくんさー
朝倉シン
ついてくんなよ!

2人は通路を一直線に走っていた
勢羽真冬
なんで編入試験受けてんの?
朝倉シン
お前には関係ねーよ!



そんな2人をカメラ越しに見ている人がした
若者がいる…ルーキーだろうか?
彼らはなぜ若くして殺し屋の道を選んだのか…
いいぞ!ここでゆっくりズーム…そうだ

後ろから謎の声が聞こえ、2人は振り返る
朝倉シン
ん?
勢羽真冬
ん?
おい!もっとスムーズに!台車を揺らすな!
ん~~カットッ
い〜〜表情だ!

朝倉シン
試験官…!
え……あの人…まさか…
朝倉シン
映画監督の…京…?
勢羽真冬
は?
む…俺を知ってるのか少年
勢羽真冬
誰?
朝倉シン
お前知らねーのかよ!マーダーフィルムの設立者で……(長いので以下略)
朝倉シン
殺し屋映画のパイオニアって
言われてる京だよ!
シンは興奮して早口で話した
勢羽真冬
ちょっツバ飛ばすなよ
きたね〜な〜
勢羽真冬
で、その映画監督がなんで
こんなとこいんの?
見ればわかるだろ。映画撮影だ
偶然ここにも用があってな…
勢羽真冬
え…勝手に撮らないでよおっさん
朝倉シン
おい
カメラは気にしなくていい
ありのままのお前を撮りたい
勢羽真冬
話聞けよ!
何が問題なんだ?せっかく俺の映画に出られるというのに…
京はため息をつく
勢羽真冬
え…うざ
勢羽真冬
も〜行こーぜシンくん
映画なんてくだんねーって
なんだと…?
勢羽真冬
ってか映画って長げーのに
とばせねーし音でけーし…
勢羽真冬
YouTubeのがよくね?
気になる映画はあらすじググればいいじゃん
朝倉シン
おまえな…
待て
映画を侮辱する奴は殺す
京は真冬の言葉を聞き、殺気を放ちそう言った
朝倉シン
え…
そしてシンと真冬めがけで飛びかかる
朝倉シン
!!!
朝倉シン
下がってろ!!
勢羽真冬
っ!
シンは咄嗟に真冬を突き飛ばし未来視を発動させる
その未来を読んだはずだったが、

京はシンが視ていた決定された動きを変えた

すると突然、シンと真冬の背後から銃声がした
んん?
朝倉シン
!坂本さん!
赤尾晶
急に銃口ずらさないでくださいよ!
太郎さん!
坂本太郎
すまん…
赤尾晶
人に当たったらどうするんですか!

…!
……………いい…!
その滑らかなシルエット!
殺しとは無縁そうな柔らかな雰囲気…!
玉のような出で立ち!
ついに見つけたっ!
俺の求める主人公像そのものだ!
坂本太郎
なんだあいつ
赤尾晶
変態な方でしょうか…!
決めた!!

主演は君だ!
京はいつの間にか坂本と晶の背後に来ており、
晶の肩に手を置いていた
赤尾晶
え!?
坂本が京に攻撃を仕掛けようとするが
それは難なく避けられる
映画は掴みが肝心だ!
坂本太郎
!!
導入は派手にキャッチーに…そうだな…
そう話す京の手のなかにはいくつもの銃弾があった
さっきの一瞬で、坂本たちが集めた銃弾を奪われていたのだ
朝倉シン
なっ!?

これでいこう!
ドンッ

京によって放たれた銃弾はパイロットの一人に命中した
操縦する人が欠けた飛行機は真っ逆さまに落ちていく
朝倉シン
おおお!!?
さぁクランクインだ!

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