とかおもいつつちゃんと走ってるうち偉い
走りながら私の横に移動した沖田が羨ましそうに言う
15ってかなりやばくないか?
ぶっ倒れんように気をつけなあかんな…
うちの顧問はつくづく口うるさい
試合で勝てなかっただけで反省点を挙げなきゃいけないし
お互いの良し悪しを最低5個見つけ出すとか
即時に相手の弱みを判断する瞬発力、理解力だったり
そう言って新しいタオルをバックから取り出す沖田
なんや男のタオルって…
それに沖田のタオル前にも借りた時えらい柔軟剤のにおいしたしなぁ…
東京の方では柔軟剤の匂いが強すぎると柔軟剤ハラスメントっていうらしいしなぁ…
えらい難しい事になったもんや…この世の中も
うちってなぜか虐められやすいんよなぁ
実際部活サボってたんは事実やけど
部活も学級の方もいじめられるとかえらいこっちゃ…
まぁ、たしかに量はえらい多いが…
毎回それ言っとるやん…
いつも提出期限守れずに先生に怒られとるけど
テスト期間はいつもこいつの勉強に付き合ってるせいで寝不足なんやけどな…
大体英語と社会の時は通話越しでも声がハキハキしてるのがわかるが
何故か理科と数学になるとずっと唸り声を上げて私の説明なんか聞きやしない
それに国語ともなれば私が音読しだした瞬間にこいつは秒で寝る
それで寝られたらたまったもんじゃないが…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。