◯江戸時代 下町
第一声がそれだったわたしは冷たいだろうか。
何故なら今日の任務に同行した“類”がヘマをして
大怪我(多分右腕を複雑骨折)していたからだ。 しかもみっともなく倒れてるんだから‥
そう言って目を左側に晒すと, (多分)息の根を止められたであろう敵が数人転がっていた。
こちらは遠距離専門なので,あちらの様子はよくわからなかったが,
ここまでグロいとは思っていなかった。
唸りながら立ち上がる類を無視して遺体を片付ける。
遊郭が多いせいか,裏路地なのに人々の笑い声が聞こえる。
自分はいつからこんなんだったのか,少し惨めになり始めた。
まぁ,今はこのまんまでもいいかなって思う。
こいつと出会ってからはまだ惨めな感じも吹き飛ぶし
“次”がある限りわたしたちはまた会う理由を探す。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。