第3話

ジャンプは時々土曜日に出るから気を付けろ
1
2026/05/30 01:49 更新
銀時、あなた、新八はスクーターに乗ってスーパーから万事屋へ帰宅していた。
坂田銀時
しまったァ。今日、ジャンプの発売日じゃねーか。
(なまえ)
あなた
戻るんですか?銀さん。
坂田銀時
今週は土曜日発売なの忘れてた。どーすっかな~。引き返そうっかな~。
志村新八
もういいでしょ、スキヤキの材料は買ったんだから。
坂田銀時
まァ、これもジャンプ卒業するいい機会かもしれねェ。いい歳こいて少年ジャンプって、お前…いや、でも男は死ぬまで少年だしな...
(なまえ)
あなた
そのまま、パチンコも卒業してください。昨日の猫探しの報酬代が、さっそくパチンコ玉で消えてるんですから。
志村新八
えっ!?銀さん、あの報酬代、パチンコで溶かしたんですか!?
坂田銀時
い、いや~。あの日はだな、パチンコの女神が俺を呼んでたんだよ。
志村新八
そんな女神いねェよ!!
三人がやいのやいのとしているとき、1人の小柄な少女が飛び出してきた。
(なまえ)
あなた
銀さん!前!
坂田銀時
あぶね!!
しかし、時既に遅し。スクーターと少女はぶつかってしまった。
(なまえ)
あなた
や、ヤバい…!!
志村新八
ひいちゃったよ、ちょっとォォォ!!
どーすんスか、コレ!!アンタよそ見してるから…
坂田銀時
騒ぐんじゃねーよ、とりあえずおちついてタイムマシンを探せ。
銀時は焦りからか、自販機の飲み物が出る口のところに入ろうとしていた。あなたが銀時を引っ張りだす。
(なまえ)
あなた
落ち着いてください、銀さん!
そこはドラ○もんのポケットの中ではありません!
銀時達は、轢かれた少女の容態を伺った。銀時が少女の肩を引いたときー少女は血を流していた。3人は絶望に見舞われた顔をした。
坂田銀時
お目覚めテレビぃぃぃぃぃ!!てめっ、もう二度と見ねーからな、チクショー!!いや、でもお天気お姉さん、かわいいんだよな。
銀時はぶつくさ文句を言いながら、スクーターを全速力で飛ばしていた。新八の体にロープで巻き付けられた少女はまだ気を失っている。
坂田銀時
オイ、あなた。どーだよ、様子は。
(なまえ)
あなた
起きあがる気配はありませんね…
志村新八
とりあえず、早く医者に連れてかなきゃ。
そのとき、一つの車が銀時達のところへ寄ってきた。その車の中にいた男は車窓を開けるなり、拳銃を向けてきた。
志村新八
ちょっ、何ぃぃぃ!?
(なまえ)
あなた
あ、危ない!!
しかし、銃弾は当たらなかった。何故なら、少女が傘を開いて、防弾してくれたからだ。少女は傘の先端の部分から弾を発砲し、先ほどの車を追っ払った。
神楽
お前ら、馬鹿デスか?私…スクーターはねられた位じゃ死なないヨ。
路地裏にて。少女は平然とした顔でそう言った。
(なまえ)
あなた
え…に、人間の生命力、遥かに越えてない…?
神楽
コレ、奴らに撃たれた傷アル。もうふさがったネ。
坂田銀時
お前、ご飯にボンドでもかけて食べてんの?
坂田銀時
まあ、いいや。大丈夫そうだから、俺ら行くわ。お大事に。
銀時達がスクーターに乗って、その場を去ろうとしたとき、少女が片手でスクーターを引き止めた。
坂田銀時
あれ、新八、あなた、急に重くなった?
神楽
ヤクザに追われてる少女、見捨てる大人見たことないネ。
坂田銀時
ああ、俺、心は少年だからさァ。
それに、この国では原チャリ片手で止める奴を少女とは呼ばん。「マウンテンゴリラ」と呼ぶ。
そのとき、堅気ではない男達が少女を見つけるなり、追いかけてきた。
.
おっ、いたぞォォ!!こっちだァァ!!
志村新八
ちょっ、何なの!?アイツら。ロリコンヤクザ?
神楽
何?ポリゴン?
(なまえ)
あなた
ロリコン!!なに、知り合いなの、あの人達!?
神楽
…私、江戸ここに来たらマネーつかめる聞いて、遠い星からはるばる出稼ぎきたヨ。私のウチ、めっさビンボー。三食ふりかけご飯。
(なまえ)
あなた
そ、そうだったのね...。
神楽
せめて三食卵かけご飯食べたいアル。
志村新八
いや、あんま変わんないんじゃ。
神楽
そんなとき、奴らに誘われた。
『ウチで働いてくれたら、三食鮭茶漬け食べられるよ』って。私、それ聞いてとびついたネ。
(なまえ)
あなた
分かるよ、鮭茶漬け美味しいもんね。
志村新八
何、言ってるんですかあなたさん。せめて三食バラバラのもの食べましょうよ。
神楽
私、地球人に比べてちょっぴ頑丈。奴らの喧嘩ひき受けた。鮭茶漬け毎日サラサラ。幸せだたヨ。
銀時達は追っ手を撒くため、ゴミ捨ての場所に隠れた。
神楽
でも、最近仕事内容エスカレータ。
志村新八
いや、エスカレートね。
神楽
人のキンタマまでとってこい言われるようになったアル。
志村新八
いや、キンタマじゃなくて、たまね、たま
その少女は悲しそうに目を細めた。
神楽
私、もう嫌だヨ。江戸とても恐いところ。故郷くにに帰りたい。
坂田銀時
(ゴミ箱の蓋を開け)バカだなオメー。この国じゃよォ。パンチパーマの奴と赤い服着た女の言うことは信じちゃダメよ。
坂田銀時
まァ、てめーで入りこんだ世界だ。てめーでおとし前つけるこったな。
(なまえ)
あなた
銀さん、ちょっと。どこ行くんですか。
坂田銀時
んー、コンビニ。
志村新八
オイ、ちょっと。
新八とあなたの声を気にも留めず、銀時は本当にその場を去ってしまった。
新八、神楽、あなたは追っ手にばれないようにゴミ箱に入って駅まで移動した。
志村新八
なんとか、ここまで来れた。周囲にパンチパーマの影はない?
神楽
ないネ。大丈夫ヨ。
(なまえ)
あなた
ここの電車はターミナルまですぐだから、大丈夫よ。
志村新八
ですね。これで故郷くにに帰れるよ。
…それにしてもアイツ…本当に帰るなんて…薄情な奴だ。
神楽
気にしないネ。江戸の人、皆そうアル。人に無関心。それ、利口な生き方。お前らのよーなおせっかいの方が馬鹿ネ。
ターミナル行きの電車が到着した。
神楽
でも私、そんな馬鹿の方が好きネ。
(小声で)メガネは嫌いだけどな。
志村新八
アレ?今、標準語で辛辣な言葉が聞こえたよーな。
神楽
私、メガネ男嫌いなんだよね。
志村新八
オイぃぃ、キャラ変わってんぞ!!
んだよ、もォ!!やってらんねーよ、ここまでやったのに!!
(なまえ)
あなた
ま、まあ、新八くん。落ち着いて。
神楽がゴミ箱から出ようとしたが、抜け出せなくなった。新八とあなたも同様に抜け出せなくなった。
(なまえ)
あなた
あ、アレ?ちょ、ぬ、抜けない…!
3人がゴミ箱の中でまごついていると、電車の出発音が鳴り響いた。
志村新八
ヤバい、電車もう出る!!
もういい、転がれ!!
ゴミ箱に入ったまま転がって電車に入ろうとしたが、パンチパーマの男に足で止められてしまった。パンチパーマの男の周りには仲間もいる。
.
オイオイ、ダメだよ~。駆け込み乗車は危ないよ。
…残念だったな、神楽ぁ。もうちょっとで逃げれたのに。
神楽
井上…!
(なまえ)
あなた
(最悪だ…!追っ手が追い付いてきてしまった。)
.
何も言わずに逃げちゃうなんてつれないねェ。あんなによくしてやったのに。
.
金に困ってんじゃなかったの?いいのかィ?ふりかけご飯の生活に逆戻りだよ?
神楽
人傷つけてお金もらう、もう御免ヨ。何食べてもおいしくないアル。いい汗かいて働くふりかけご飯もおいしくなるネ。
.
戦うしか能のない蛮族がいうじゃないか。ええ夜兎族さんよ。
(なまえ)
あなた
…!夜兎ってあの…!
志村新八
夜兎族?
最強最悪の傭兵部族『夜兎』姿形は人間と大差ないが、驚異的な戦闘力を持つ部族だ。透けるような肌の色と、日の光を嫌うため常に日傘を持ち合わせているという特徴を持つ者達だ。
(なまえ)
あなた
(…確かに。よく見ると、特徴が合致してる…)
.
薄っぺらい道義心で本能を拒絶したところで、戦うお前は楽しそうだったぞ。お前の本能は血を求めてるんだよ、
神楽。
神楽
違うネ!!私は…!
だが、神楽が何か言おうとしたとき、パンチパーマの男「井上」はゴミ箱を蹴って、新八たちをゴミ箱ごと線路に落とした。
.
戦えないお前に価値はない。サイナラ。
志村新八
ちょっ...ちょっと待てェ!!おいぃぃ!!駅員さん!!
(なまえ)
あなた
ヤバい、ヤバい!!だ、誰かー!!助けてくださーい!!
そのとき、運悪く電車が新八達へ向かってきた。このままここにとどまることはすなわちー『死』だ。
志村新八
ウソぉぉぉ!!漫画みたいなタイミングだ!!
(なまえ)
あなた
いやァァ!!来てる、来てる、電車がァァ!!
.
フン、あばよ。
3人が諦めかけたそのとき。電車の横を並走する一つのスクーターが見えた。
(なまえ)
あなた
あれは…銀さん!
坂田銀時
ったく、手間かけさすんじゃねーよ!
歯ァ、食いしばれっ!!
志村新八
えっ!?ちょっ...待ってェェ!!
銀時は木刀で思い切り、ゴミ箱を上にあげた。ゴミ箱は駅の屋根に激突した。新八とあなたの悲鳴が響き渡る。
志村新八
ぎいやぁあああああああ!!
(なまえ)
あなた
うぎゃあああああああ!!
.
なっ…なんだァァ!!
.
何がおきたァ!!
神楽が井上達へ向かう。新八とあなたは、落下の衝撃で気絶してしまった。
神楽
それ、夜兎の本能…否定しないアル。でも、私これからはその夜兎の血と戦いたいネ。
変わるために戦うアル。
その後、井上は無事、神楽にぼこぼこにされた。井上の仲間は命が惜しかったのか、井上を見捨てて逃げたそうだ。駅乗り場のベンチでは、神楽にパンチパーマを剃られる井上と、その後ろのベンチで座っている銀時達がいる。
神楽
助けにくるなら、ハナから付いてくればいいのに。わけのわからない奴ネ…シャイボーイか?
坂田銀時
いや、ジャンプ買いにいくついでに気になったからよ。死ななくて良かったね~。
志村新八
僕らの命は220円にも及ばないんですか。
(なまえ)
あなた
…そうらしいね。
坂田銀時
何イライラしての?あなた。もしかして、更年きー
言い終わる前にあなたは銀時に平手打ちをかました。
坂田銀時
痛ッ!!
(ターミナル行きの電車が再び到着した。)
…おっ。電車来たぜ。早く行け。そして、二度と戻ってくるな、災厄娘。
神楽
うん。そうしたいのはやまやまアルが、よくよく考えたら故郷に帰るためのお金持ってないネ。だからも少し地球ここに残って、金ためたいアル。
神楽
ということでお前の所でバイトさせてくれアル。
(なまえ)
あなた
えっ!?
坂田銀時
じょっ…冗談じゃねーよ!!なんでお前みたいなバイオレンスな小娘を…
神楽は壁を思い切り、拳で殴った。壁に亀裂が入る。
神楽
なんか言ったアルか?
坂田銀時
言ってません。
こうして、万事屋の職場はまたうるさー賑やかになった。

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