第15話

十四話
279
2025/07/18 12:00 更新
私は少し早めに家に帰らせてもらえた
菅原さんと潔子さんの配慮には感謝しかない
私は家に着くなりご飯を作り始めた
辛い?そんなことはない
体はだるいし、情緒は不安定だけど
料理くらいはできる
私は簡単にできる(?)であろう野菜炒めだけ作って
自分の部屋に戻った
作ることはできても食べることまでできるかと言われると違うから
あなた
はぁ…
あなた
うぅーッ…
辛い?苦しい?
そんなのわかんない
悲しいのかもしれないし、そんなことないのかもしれない
そういうのがぐちゃぐちゃに混ざって…どこにも向けられない怒りへと変わる
そして八つ当たりをする
だからこそ、この期間が大嫌いだ
前はなかったのに…
あなた
前?
前っていつ?
子供のころの記憶はない
少なくとも、小学生までの記憶は、ない
じゃあ前って?
中一になってからこの期間が始まったのに?
あなた
はーっ…考えても無駄かな
ベッドの上でゴロゴロしてると、物音が聞こえた
英でも帰ってきたのかな?
国見 英
おねーちゃん、いる?
あなた
…いるよー
国見 英
入っていい?
あなた
んー
扉があけられると、少し寂しそうな表情の英がいた
朝のことが原因なんだろうなということは、すぐに理解できた
あなた
ごめんね
国見 英
え?
あなた
自分で言うのもなんだけどさ、朝私、機嫌悪かったじゃん?
あなた
八つ当たりしちゃってごめん…
国見 英
別に…気にしてない
あなた
嘘…顔に出てるよ
あなた
言っとくけど、英のせいじゃないから
あなた
ただ…月に一回のあの日になっただけだから…
国見 英
…よかった
あなた
この期間終わったら、いくらでも甘やかすから…ね?
国見 英
うん
あなた
ご飯作ってあるから、温めて食べてね
国見 英
うん…
あなた
…なにか、言いたいことある?
顔を見ればわかる
何かを…聞いてほしいって感じ
国見 英
一緒に…寝たい…
あなた
いいよ
国見 英
君は何も知らなくていいよ


結局私は、君のことを離したくない…


誰にも渡す気はないんだよ…





















いやだったら本気で抵抗してね…?


















逃がす気もさらさらないけど

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