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理由を知って、俺の心臓はドクンドクンと西畑さんに聞こえるんじゃないかというくらい音を立てた。
不器用…か。
俺の前ではいつだって完璧に見えていたけれど、あなただって人間やもんね。
そう思うと俺はあなたに無理ばっかりさせてたんかな。
そんな俺より、西畑さんの方がいい?
強く拳を握りしめ、ひたすらに自分を憎んだ。
大吾「あなたは、俺に抱きついて泣きました。だから少し期待しました。もしかしたら俺をまた好きになってくれるかもしれないと。」
あぁ、やっぱり。
お願いやから、これ以上俺の心を抉らないで。
でも、西畑さんはまたその綺麗な形の口を開く。
大吾「さっき、告白しました。」
その瞬間、目の前が真っ暗になった。
俺はまだあなたを心から愛しているのに、あなたはまた西畑さんを好きになったんかなって。
駿佑「そ…うですか。」
大吾「でも、振られました。」
駿佑「え…?」
あなた…なんで振ったん?
大吾「なぜか分かりますか?あなたは、道枝さんを世界中の誰よりも愛しているからですよ。」
駿佑「 … 」
なんやねんそれ。
俺だって世界中の誰よりもあなたを愛しているよ。
大吾「…◯◯ホテル。」
駿佑「はい?」
大吾「…あなたは◯◯ホテルにいます。0728号室です。早く…行ってあげてください。」
西畑さんは泣きそうな顔でそう言った。
ありがとう西畑さん。
心の中で礼を言い、ぺこりと頭を下げて会議室を飛び出した。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!