第11話

こ れ は き っ と 「 警 告 」 だ か ら 。
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2023/12/15 15:00
Relu Side
見慣れた場所…………な気がするんやけど、

どこやったっけ。ここ。



長い廊下。高級感のある内装。


ふと周りに誰もいなくて真っ暗なのに気付く。
R e l u
あ、あれ………………?w
1人。

独り。

孤独。

R e l u
誰も………おらんの………?
R e l u
なぁ……………?
誰もおらん。


響くのはただ静寂。
R e l u
は、…………はは………なんで……
思わず座り込もうとした目の前を

通り過ぎた誰か。


あ、よかった、おるやん………
R e l u
なぁ、!………………あ、れ…………?
C o e .
………………………。
誰。誰だっけ。

赤髪。花のヘアピン。


知ってる。知ってんのは分かんのに。


名前を呼べないから当然その子は
通り過ぎて闇に溶ける。


なにか、わかってない。

分かんのにわかってない。


く に
____w___?
こ っ た ろ
___________。
そんな感じで悩んでたら今度は二人。


声は聞こえないけどなんか話してる。


茶髪と紫髪。ヘアピンとピアス。


知ってる。知ってんのに。
R e l u
なぁ、…………れる、君等のこと知っとる。
R e l u
待ってや…………!なあ………!
それでも、2人はそのまま歩いて行った。


二人の背中も見えなくなって急に恐怖が襲う。
R e l u
誰や、誰や誰や誰や!!
R e l u
知ってる!知ってんのに…………ッ!
そして、恐怖がピークに達して

座り込んだ。


泣きじゃくった。

叫んでやりたかった。あいつみたいに。



でも。その“あいつ”もわからん。


もうやだって逃げ出そうと、顔を上げた時。




その子はれるを冷たく見下ろした。
R e l u
ッひ、ッッ…………………!
正直怖くてびっくりした。

メンタルもキテたから恐怖の声が出た。
如 月 ゆ う
…………………………。
やっぱ知っとる。知っとんのに。

その子はまた闇に歩いていく。


闇は怖くて足は動かんのに、それでも
その子を追いかけようとした。
R e l u
待って!待ってや___くん!!!
今叫んだ言葉は名前やったんかな。


わからんけど、体は動いた。



孤独への恐怖が恐怖に勝ってる。






でも、なんで、独りをこんな怖がってんねや。


なんて曲がった角。


MOB
あら、いたの?れる…………だったかな(笑)
R e l u
ッぁ………おか…………さん…………
MOB
本当に邪魔よね。身の程知らず。
MOB
自分の地位わきまえてよ。
R e l u
ご、ごめ…………………ッ!
ほっぺに走る久々の痛み。


怒られなかったんかな、痛いの久々や。
如 月 ゆ う
本当 ~ (笑) 身の程わきまえてよ~(笑)
R e l u
あ……………ゆう…………くん…………
く に
そ − そ − (笑) 分かる(笑)
C o e .
れる!
耳を塞いでも聞こえる声。


怖い、怖い怖い怖い!!
こ っ た ろ
本当に俺等n…
C o e .
れる!!
もうやめて。怖いねん。助けて……ッ。
C o e .
れるッ!!!!!






一段通る声が走り、視界が明るくなった。
C o e .
あ、起きた…………おはよ!
R e l u
え、ぁ………お、はようございます……
C o e .
大丈夫?魘されてたから…。
R e l u
大丈夫………です………
R e l u
すみません、お手洗い行ってきます………。
C o e .
え、あ…………うん…………?
夢。夢やった。


さっきまで名前が分からなかった皆の名前も分かる。



R e l u
…………お母さん
久々にお母さんの顔を思い出したな。


最近、ずっと楽しくて、仕方がなくて、
忘れてた。


ちがう、皆で埋めて忘れたかったんや。




この夢は、きっと警告。


れるは皆とは地位も立場も何もかも違う。

れるはこの家の子供やなくて、“お母さん”の子。



立場は、明確にしないと。

もっと明確に下に回る努力を。






R e l u
(やっぱ、皆に言われたんが………)
R e l u
キッツいなぁ……………………。
当たり前なのに悲しくなった。





ただ、ほんまに悲しい時は涙は出ないことを知った。

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