第117話

絶海の探偵
78
2025/12/06 11:31 更新

蘭が沢村と話している隙にコナンと百合奈は人気のない通路へ移動し、
腕時計型衛星電話で服部平次に連絡を取った。
服部 平次
服部 平次
《なんやと?イージス艦から遺体が!?》
事情を説明するやいなや、平次の驚いた声が聞こえてきた。

コナンはそう言いながら、左腕の袖の階級章を思い浮かべた。
江戸川 コナン
江戸川 コナン
死んだのは一等海尉だ
白真 百合奈
白真 百合奈
頼む、調べてくれ
コナンが腕時計の通信を切ると、通路を駆けていく足音が聞こえた。
コナンは扉の影からこっそり顔を出して様子をうかがう。
すると、やってきたのは先ほど通路の入り口付近を調べていた渡辺と我孫子だった。
蘭とコナンと百合奈が格納庫に行くと、乗客たちが集まっていて、
ちょうどヘリコプターが飛び立つところだった。
百合奈が言うと、勇気の父親は冷たい表情でコナンと百合奈を見下ろした。
するとそのとき、
ヘリコプターのメイン・ローターが回り出し、乗客から「わぁー!!」と歓声が上がった。

勇気の父親は表情が一変して笑顔になり、勇気の手を引っ張った。

コナンと百合奈を追い越し、列に並んだ。
江戸川 コナン
江戸川 コナン
(やはり気になるな……)
白真 百合奈
白真 百合奈
(……)
コナンと百合奈は二人の後ろ姿を険しい表情で見つめた。



やがて飛行甲板からヘリコプターが飛び立つと、
その轟音にも負けぬ拍手喝采が乗客からわき起こった。
突然行われることになったヘリコプターの発艦デモンストレーションに誰もが喜んでいる中、コナンと百合奈と蘭は複雑な思いで左腕を載せたヘリコプターを見送った───。

艦内の通路を歩いていたコナンと百合奈は、
周囲に誰もいないのを確かめると、消磁気室の中に入った。
そして腕時計型衛星電話で阿笠博士に電話をかけ、
艦内で見つかった左腕のことを話した。


阿笠博士の驚いだ声が聞こえてきて、コナンと百合奈も「オレ/俺も驚いた/わ」と答えた。

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