第116話

絶海の探偵
85
2025/12/05 08:32 更新
父親は勇気の手を引いて足早に去っていった。
江戸川 コナン
江戸川 コナン
トイレに行ってたとしても、あの大きな揺れは感じたはずだ
百合奈とコナンが険しい目で二人の後ろ姿を見つめた。
白真 百合奈
白真 百合奈
ああ、普通、子供ガキが心配になって、すぐに戻ってくるはずだ
船が大きく揺れたとき、
子どもたちは怯えて親にすがっていたが、勇気は一人きりでしゃがみ込んでいた。
江戸川 コナン
江戸川 コナン
あの父親はCICでの戦闘訓練が終わったあとも、
この甲板の自由行動まで姿を見せなかった……
白真 百合奈
白真 百合奈
…気になるな
江戸川 コナン
江戸川 コナン
ああ
コナンと百合奈が勇気と父親を尾行しようとすると、
背後からコナンが小五郎に襟をつかまれた。
蘭や子どもたちも歩み寄ってくる。
人気のない場所まで来て腕時計のアンテナを伸ばして阿笠博士に電話をかけた。
阿笠 博士
《はい、もしもし?》
江戸川 コナン
江戸川 コナン
博士ッ
阿笠 博士
《なんじゃ、新一か?》
江戸川 コナン
江戸川 コナン
調べて欲しいことがあるんだ。
今百合奈が灰原のスマホに写真を送ったから今すぐ見てくれ
阿笠 博士
《うむ、分かった。すぐ確認しよう》
阿笠博士の会話を聞いていた灰原は、
ソファに置いた上着からスマートフォンを取り出すとメール画面を開いた。
阿笠博士は灰原のスマートフォンの画面を覗き込んだ。

阿笠博士が子どもたちの反応を聞こうとする前に、コナンは電話を切った。
コナンは、腕時計のアンテナをしまった。
それを見届け百合奈は口を開く。
白真 百合奈
白真 百合奈
考えてみれば、この航海には気になることが多すぎじゃねぇ……?
江戸川 コナン
江戸川 コナン
ああ。不審船が見つかったのに強行された体験航海。
イージス艦に乗った正体不明の女性自衛官。そして、突然起きた戦闘状態……
コナンと愛梨は歩きながら今朝のニュースを思い出した。

足を止めたコナンと百合奈は、目の前に広がる大海原を険しい表所で見つめた。

江戸川 コナン
江戸川 コナン
この航海には、きっと何かある……!
白真 百合奈
白真 百合奈
だな…

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