父親は勇気の手を引いて足早に去っていった。
百合奈とコナンが険しい目で二人の後ろ姿を見つめた。
船が大きく揺れたとき、
子どもたちは怯えて親にすがっていたが、勇気は一人きりでしゃがみ込んでいた。
コナンと百合奈が勇気と父親を尾行しようとすると、
背後からコナンが小五郎に襟をつかまれた。
蘭や子どもたちも歩み寄ってくる。
人気のない場所まで来て腕時計のアンテナを伸ばして阿笠博士に電話をかけた。
阿笠博士の会話を聞いていた灰原は、
ソファに置いた上着からスマートフォンを取り出すとメール画面を開いた。
阿笠博士は灰原のスマートフォンの画面を覗き込んだ。
阿笠博士が子どもたちの反応を聞こうとする前に、コナンは電話を切った。
コナンは、腕時計のアンテナをしまった。
それを見届け百合奈は口を開く。
コナンと愛梨は歩きながら今朝のニュースを思い出した。
足を止めたコナンと百合奈は、目の前に広がる大海原を険しい表所で見つめた。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。