五条がソファの上で大きく背伸びをし、凝り固まって肩を回し、
ふとベッドの方を見た
その視線の先にはすでに「待機状態」のレイがいた
五条は眠気の残る声でレイに問いかけた
五条の声がレイの耳に届いた瞬間、レイは昨日と変わらぬ透明な声で返す
五条はレイに問いかけながら寝癖のついた髪をかき上げた
レイは淡々と事務的な報告を続けた
五条はソファから立ち上がりレイの頭にぽんと手を置く
レイはされるがまで一切抵抗をしない
レイは立ち上がった
五条は鼻歌を歌いながらドアを開け、廊下に出た
その隣にはもちろんレイが立つ
朝の爽やかな空気は廊下を進むにつれて重苦しく豹変した
ブーーッブーッ(着信音)
五条はスマホの画面を見た
五条はレイから少し離れ、電話をし始めた
5分後、五条がレイの元に帰ってきた
五条は申し訳なさそうにレイの目を見た
レイは表情を変えず、ただ透明な瞳で見つめ返した
五条は道を変え、暗い廊下の方へ歩き始めた
五条の足取りはさっきと違いすごく重かった
レイはただ静かに五条の隣を歩く
レイはドアの上に書かれた字を読んだ
これから、レイの全てが明かされることなど
レイは知るよしもなかった














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。