〜夜〜
〜おんりーside〜
彼女が突然現れたのは、敵が奇襲を仕掛けてきて、それを倒したすぐ後だった。
空気が裂ける音がしたのと、彼女が俺の首元にナイフを当てるのはほぼ同時だった。
目が良いMENでも潜伏に気付かなかった、熟練者。
だが、MENがそう言った途端、彼女は瞳を少し細めた。
落ち着け…俺は殺し屋界の中で2番目に強い。
こいつがキャットではないなら抜け出せるはずだ。
ジャキン!
ナイフを奪いかえし、彼女に切りかかろうとしたら、爪のようなもので阻まれた。
こいつは…正真正銘のキャットだ。
5対1でもこの余裕。
彼女は、俺がなりたいと思っている殺し屋像に最も近い。
ヒュン!
そう言ってキャットが降り立ったのは、建物の屋根の上。
ここから落とされたらひとたまりもない。
そう叫ぶと、彼女の黄金の瞳が俺を捉えた。
満月のような、でも冷たい瞳。
これは嘘。この人が現れるまではそう思ってた。
このまま努力すればいずれは最強になれるのではないかと…
でも…無理だ。
この人と俺の実力には天と地の差がある。
彼女はそう言い、まるで最初から興味がなかったかのように他の4人に向き直った。
そう言って、ドズさんが頭を下げる。
その姿に、申し訳なさがこみ上げてくるが、もう抵抗することはできない。
一回抵抗してみて分かった。
この人は、抗ってはいけない部類の人間だ。
抗った人間は、容赦なく切り捨てる。
そんな、冷酷な人間。
だから、俺達はこうすることしかできない。
なぜか、言葉の端々に優しさを感じる。
なんで分かるんだ…?
ドズさんも驚いたような顔をしている。
俺は何事もなかったかのように降ろされ、彼女は去っていった。
一個も無駄のない、洗練された動きと、終始余裕そうだった表情。
俺は、あの人に惚れてしまったかもしれない。

入れるの方が多かったので、今回は入れる方向性で行きたいと思います。
好評だったら、恋愛要素入れない方も書くかもしれません。
投票してくれた方、ありがとうございました!

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。