第10話

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2026/02/27 10:51 更新
〜夜〜
〜おんりーside〜
彼女が突然現れたのは、敵が奇襲を仕掛けてきて、それを倒したすぐ後だった。
空気が裂ける音がしたのと、彼女が俺の首元にナイフを当てるのはほぼ同時だった。
目が良いMENでも潜伏に気付かなかった、熟練者。
(なまえ)
あなた
皆様、御機嫌よう。
ドズル
ドズル
お前、何者だ。
おおはらMEN
おおはらMEN
!!貴様もしや…キャットじゃないか?
だが、MENがそう言った途端、彼女は瞳を少し細めた。
(なまえ)
あなた
私はあなたのコードネーム。キャットなんかという名前ではないわ。
落ち着け…俺は殺し屋界の中で2番目に強い。
こいつがキャットではないなら抜け出せるはずだ。
おんりー
おんりー
っ!
ジャキン!
ナイフを奪いかえし、彼女に切りかかろうとしたら、爪のようなもので阻まれた。
こいつは…正真正銘のキャットだ。
(なまえ)
あなた
暴れないで頂戴。私が腕を振ったら、貴方の命なんか一瞬で奪えるのよ?
5対1でもこの余裕。
彼女は、俺がなりたいと思っている殺し屋像に最も近い。
ドズル
ドズル
おんりーを返せ!
おらふくん
おらふくん
っ!
ヒュン!
(なまえ)
あなた
危ないわね。
そう言ってキャットが降り立ったのは、建物の屋根の上。
ここから落とされたらひとたまりもない。
おんりー
おんりー
みんな…助けて!
そう叫ぶと、彼女の黄金の瞳が俺を捉えた。
満月のような、でも冷たい瞳。
(なまえ)
あなた
貴方、殺し屋界の中で2番目に強いらしいわね。
おんりー
おんりー
…それが何?
(なまえ)
あなた
でも、このまま頑張れば殺し屋界最強になれるとは思わない方がいいわよ?
おんりー
おんりー
…そんなこと思ってない!
これは嘘。この人が現れるまではそう思ってた。
このまま努力すればいずれは最強になれるのではないかと…
でも…無理だ。
この人と俺の実力には天と地の差がある。
(なまえ)
あなた
そう。なら良いけど。
彼女はそう言い、まるで最初から興味がなかったかのように他の4人に向き直った。
ドズル
ドズル
ちょっと待って、おんりーを殺さないでください…
そう言って、ドズさんが頭を下げる。
その姿に、申し訳なさがこみ上げてくるが、もう抵抗することはできない。
一回抵抗してみて分かった。
この人は、抗ってはいけない部類の人間だ。
抗った人間は、容赦なく切り捨てる。
そんな、冷酷な人間。
だから、俺達はこうすることしかできない。
(なまえ)
あなた
あら?何か勘違いをしているようね。
(なまえ)
あなた
私は貴方達を殺すつもりはないわ。
ドズル
ドズル
!! ならなんで…
(なまえ)
あなた
貴方達、ボスに気に入られてるようね。
なぜか、言葉の端々に優しさを感じる。
(なまえ)
あなた
最近、単体を殺す依頼が来たりしてないかしら。
なんで分かるんだ…?
ドズル
ドズル
1件来てます。
ドズさんも驚いたような顔をしている。
(なまえ)
あなた
期限は?
ドズル
ドズル
今週中です。
(なまえ)
あなた
有難う。聞きたいことはそれだけよ。
(なまえ)
あなた
では、さようなら。
俺は何事もなかったかのように降ろされ、彼女は去っていった。
一個も無駄のない、洗練された動きと、終始余裕そうだった表情。
俺は、あの人に惚れてしまったかもしれない。
入れるの方が多かったので、今回は入れる方向性で行きたいと思います。
好評だったら、恋愛要素入れない方も書くかもしれません。
投票してくれた方、ありがとうございました!

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