〜ネコおじside〜
ボスから逃げた後、俺は万が一に備えてあなたのコードネーム様の家で一緒に過ごすことになった。
ちなみにこれはあなたのコードネーム様の案だ。

あなたのコードネーム様も過保護なとこありますよね…

何回も言ってるでしょ。私はお父様みたいになりたくない。部下には最大限優しくしたいだけ。

まぁ、部下と上司みたいな立ち位置があるのも嫌なんだけどね…
そうあなたのコードネーム様と近況報告という名の雑談をしていると、ピーンポーンとインターフォンが鳴った。

…誰?
インターフォンが鳴った瞬間、(殺し屋)様の雰囲気が一瞬で変わった。

あなたのコードネーム様、私が行って参ります。
私は静かにドアの近くまで行き、尋ねた。

…何の御用ですか?

…ネコおじ?

え?ドズさんですか?

え?
うん。他の4人もいるけど…

あなたのコードネーム様はいる?…いや、いらっしゃいますか?

…なにかをするつもりですか?

いや…攫っちゃった身で申し訳ないのですが…

僕達と共闘してくれませんか?

え?
〜あなたのコードネームside〜

…なんで?目的は?

実は、ボスにクビにされてしまいまして…
たった1人逃しただけなのに、と思うかもしれないが、あいつならやりかねない。
一回失敗しただけで軽々と部下を切り捨てる男だ。

…なるほどね。

気持ちは分かりますが、それは無理ですね。

今は違くとも、ドズル社はあの方の配下、つまり私達の敵でした。殺し屋様の命を脅かした存在。そんなグループと(殺し屋)様が協力するわけがないでしょう。

それは分かっています。

…でもネコおじも元々ボスの配下だったやんか!

ちょ…おらふくん!

私はあなたのコードネーム様に忠誠を誓ったので、殺し屋名様が認めてくれたんです。

あなた達にはそれくらいの熱意がありますか?

そんなの…あるに決まっとる!!

ネコおじ、言い過ぎ。

私は許可します。
!!

しかし、あなたのコードネーム様…

私を心配してくれてるのは分かってるけど、この人達もずっとあいつの下で働いてて苦労してたと思う。

それに、この5人が味方になってくれたら、戦力が一気に増えるしね。

…承知致しました。

でも、一つだけ。

私は上司や部下などの概念が嫌いだから、学校と同じように接してほしい。

…はい、分かりました。

私はあいつを殺そうと思ってる。

そっちは?何が目的なの?

僕達も同じです。

…同じ?
この集団はあいつのお気に入りになるほど忠実なグループだったはずだ。
そんな集団がボスを殺すことが目的…?

僕達がまだ中学生の頃、僕達が通っている中学で集団殺人が起きたんです。

地獄絵図でしたよ。どんどん周りの人が殺されていって、その体の一部がいろんな場所に転がってました。

僕達は命からがら逃げたんですが、ほとんどの同級生が死んでしまいました。

僕達は残った同級生と共に集団殺人を起こしたグループを探しました。

そのグループのリーダーがボスだったんです。

僕達は頑張って力をつけ、ボスの元へ向かいました。

15人くらいでいったんですけど…結果はボロ負けでした。

一瞬で全員が倒れて、そのまま死んでしまった人もいました。

でも、情けをかけてもらったんです。

『忠実に仕事をこなしてくれれば、見逃してやる』って言われて、最初は一生懸命やりました。

でも、どんどん指令が難しくなっていったんです。

人を殺せという指令が普通になっていって…

そんな厳しくなっていった環境にトラウマを思い出しちゃったりしたりして耐えきれなくなった元同級生の同僚は、ボスに反抗したりして、どんどん殺されていきました。

ボスの手によって。

僕達は、必死にボスから与えられた仕事をこなしていきました。

同級生の二の舞になりたくなかったし、何より…

死ぬのが怖くて。
そう言い、ドズルは自嘲気味に笑った。

でも、ずっとボスに対しての復讐心はありました。

でも、なんの策も思い浮かばなくて…

ボスを殺そうと最初に提案したのは僕なのに、同級生が死んでいくのを見ても何もできなくて…

自分は無能だなって、何回思ったことか…

そう考えてるうちに、この依頼が来たということ?

そうです。

…なるほどね。あなた達の行動の理由が大まかに分かった。

言ってくれてありがとう。それに…

よく頑張ったね。
私はこの人達が根は優しい人であることを知っている。
辛かっただろう。人が死ぬ寸前の歪んだ顔を見るのは。
殺しも本当はしたくないだろう。
本当に、よく耐えたと思う。

分かった。共闘しよう。
同じ目的を達成するために。
この人達を少しでも救うために。
…!
はい!
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編集部コメント
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