第68話

短編 年越しの夜にする事 中也ver
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2025/12/31 12:35 更新
大晦日。



今年が終わる事に、別に未練はねェ。



毎年そうだ。



いつの間にか終わって、始まってる。



そして毎年決まっている事は、あねさんと酒を呑むくらいだ。
中原中也
今年もお招きありがとうございます。あねさん
尾崎紅葉
よいよい。毎年、わっち一人で呑むのが嫌で呼んでるだけじゃ。気にするでない
中原中也
そうは云っても、何時も美味い酒を頂いているので
そ云うと、あねさんは袖口で口元を隠して笑った。



何時も思うが、上品だ。
中原中也
お礼と云ってはなんですが、今年は俺のお気に入りも持ってきました
尾崎紅葉
そうかえ?ふむ…お主は葡萄酒ワインが好きじゃのぅ
中原中也
あぁ、いつの間にかハマってしまって。今は呑み比べが趣味なもんで
尾崎紅葉
よいよい。酒に呑まれぬならば、呑んでなんぼじゃ
とは云われても、俺は酒に弱い。



今度こそ倒れない程度にして、あねさんに迷惑かけないようにしねぇと。



葡萄酒瓶ワインボトルのコルク栓を抜く。



グラスに注がれた葡萄酒ワインは紅く、葡萄の良い香りがした。
尾崎紅葉
まろやかでコクがある。鼻を抜ける良い香りじゃ。良い酒なのじゃろうの
中原中也
いえ。掘り出し物…と云うのが良いくらいの品ですが、俺のお気に入りです
尾崎紅葉
ふふ、掘り出し物か。良い物を見つけたのぅ
中原中也
あねさんが何時もご馳走してくれる酒に似てる味だったので、好きだろうと思って。気に入ってもらえて良かったです
尾崎紅葉
ああ、良い酒じゃ
そう云ってあねさんは、グラスをかかげた。



俺もグラスを持ち上げ、軽くぶつけ合う。



カランと、グラスは軽い音を立てた。
中原中也
今年の幸せに感謝して。来年もまた良いお年をお迎えください






作者
これが今年最後の投稿作品となります。キャラから皆様へ、挨拶は届きましたか?それでは、皆様来年もよろしくお願いします!良いお年をお過ごしください!

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