大晦日。
今年が終わる事に、別に未練はねェ。
毎年そうだ。
いつの間にか終わって、始まってる。
そして毎年決まっている事は、姐さんと酒を呑むくらいだ。
そ云うと、姐さんは袖口で口元を隠して笑った。
何時も思うが、上品だ。
とは云われても、俺は酒に弱い。
今度こそ倒れない程度にして、姐さんに迷惑かけないようにしねぇと。
葡萄酒瓶のコルク栓を抜く。
グラスに注がれた葡萄酒は紅く、葡萄の良い香りがした。
そう云って姐さんは、グラスをかかげた。
俺もグラスを持ち上げ、軽くぶつけ合う。
カランと、グラスは軽い音を立てた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。