第28話

🫧‪
468
2023/09/08 13:54



















…あんたはもう、うちの子じゃない。






















あんたなんて、産むんじゃなかった!!!!


__________、思い出す。




家出する前日のことだった。




母から告げられた残酷な言葉は、今もナイフのように深く突き刺さっている。





私の『〝個性〟』を真正面から否定されたのは、あの日が初めてだったのかも知れない。




人を殺したあの日、私は家族に見捨てられた。



「もう救いようがない、庇えない」


「手に負えない」と、冷たい視線を向けられた。





それでも、言葉で否定はされなかった。






_____だから、ずっと私に "勘違い"をさせたんだ。








現実を見せないで。家に閉じ込められて。







人を殺してしまった私、








それでも「ヒーロー」を諦められなかった私を、





母は、ようやくあの日に、''否定''した。


















早々に諦められ、見捨てられていたのなら、



『今』よりどれほど良かっただろう。








ズキンッ、!!

あなた
ッ゛〜〜っ…゛、!!!







その日は、頭痛に魘されて眠れなかった。















歪に欠けた三日月は、長い夜に輝き続けている…___
  



















 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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ファットガム
改めて、体験来てくれてありがとな!
新鮮で楽しかったわ!!

長いようで短かった職場体験が終わって、ファットガムさんにお見送りされる。
目を合わせようと必死に見上げると、彼の大きな口がニッコリ笑っていた。

あなた
こちらこそ、貴重な体験をありがとうございました…!
ファットガム
ふふ、ありがとさん!!
ファットガム
にしても、来た頃よりだいぶ強くなったんちゃう?
見るからに筋肉ついとるで!
あなた
え、そうですかね…
ファットガム
鏡とか見てみたらどうや?!
絶対驚くで!!!

最終日の筋トレでも連日の成果が出なかったから、
てっきりついてないのかと思っていたけど…

……意外と、自分では分からないんだな。

ファットガム
ほな、また機会があればー!!
暇あったらまた来てな!大阪は楽しいで〜!

ぶんぶんと手を振るファットガムさんは、しばらく歩いて離れたところから振り返っても見えた。


満点の青空

すいすいと伸びる一筋の飛行機雲




_____気持ちの良い天気とは相対して、


私の心には、暗い影を落としたみたいに靄が広がっていた。


























これで職場体験編は終了…!


次はこちらでーすっ!!

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