第13話

第四章(響目線) わくわく1
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2025/07/01 02:56 更新
小鳥遊 響
小鳥遊 響
はぁあ…
いつも熟睡できているはずの体育大会後の夜なのに、今朝は驚くほどに目覚めが悪かった。
そのせいもあってか、気分が上がらずあくびと溜息が止まらない。

そして、第一に四季への申し訳なさが私の心を襲う。

あの子は優しいから、自分が悪いと思っているのではないか、はたまた幻滅して、私のことを嫌いのなった…?
まぁその場合は私のせいだ、苦しいけれど前を向くしかない。

重いベースをケースに入れて担いだ。

けれどどうしても自分の心の方が重い気がしてならなかった。

                    ♦︎ ♦︎ ♦︎

南雲 湊
南雲 湊
ぁ、おはよう、響
小鳥遊 響
小鳥遊 響
……はよ…
小さな声で私は答える。
神崎 紬
神崎 紬
…随分と引きずってるね、
小鳥遊 響
小鳥遊 響
当たり前…
部室の端にベースを立て掛ける。

南雲 湊
南雲 湊
今日朝練とか、する?
湊がギターを台に置きながら聞く。

今日は無理かな、と私は元気のない声で答える。

すると湊は何かを察したように短く答え、微笑んだ。

私は変わらず重い足取りで教室へと歩いていった。

授業がひとしきり終わり、机に突っ伏して座っていると、紬に連れられて律が来た。

佐々木 律
佐々木 律
こんにちは、響先輩
小鳥遊 響
小鳥遊 響
ん、どうしたの、率くん
相談です、と律が困ったように微笑む。

話を聞いていると、どうやら四季が朝から元気がなく、その原因が私なのだとか。
当たり前だ、また後ろめたい気持ちが私を襲う。

小鳥遊 響
小鳥遊 響
...謝りにいく、四季に
                   ◆ ◆ ◆

一条 四季
一条 四季
...響先輩...!
心底嬉しそうに笑っている彼を見ていると、より心が痛くなる。

小鳥遊 響
小鳥遊 響
ぁ...その...四季、
ごめんなさい!
と二人同時に深く頭を下げる。

それがなんだか可笑しくて、二人で笑った。
気が済むまで誤って、たくさん笑った。

―――四季も私も、不器用だなぁ...

小鳥遊 響
小鳥遊 響
でも私も、そんな四季が放っておけないんだよ、
一条 四季
一条 四季
なにか言いましたか?先輩
聞こえなかったのか、不思議に思ったように首を傾げる四季に、私は答えた。

小鳥遊 響
小鳥遊 響
んーん、なんでもない!
その後、四季からの提案もあり、連絡先を交換した。

四季と何を話そうか、遊びの約束でもしようか。
でも二人だとなんだか恥ずかしいから、つむぎと律でも誘おう。

今年はきっと、いつもよりもっとずっと楽しくなるはずだ。

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