あなたの朱音はろくに誕生日を祝われた記憶はなく、あなたの瑠愛ばかりが豪勢に祝われているのをいつも見ていた
でも、あなたの朱音の誕生日をちゃんと祝ってくれていた人はいた
白鳥璃人は光望とあなたの朱音に対してもう昔から無関心で光望はほとんど1人であなたの朱音を育ててきた
親はおらず親戚もいない
まさに光望は孤軍奮闘だった
その上璃人は気に入らないことがあるとあなたの朱音にまだ怒鳴る始末だった
例えばあなたの朱音が夜泣きをすると
と理不尽に怒鳴り散らした
泣けば怒鳴られると本能的に理解したのかあなたの朱音はほとんど夜泣きをしない子だった
そして璃人はあなたの朱音の誕生日も完全放置
あなたの瑠愛が生まれてからは出張と偽って美亜のところに入り浸りあなたの瑠愛を溺愛していた
とこんなふうに
さて、話を戻すが光望はせめて自分だけでも祝ってやらなければとあなたの朱音の誕生日を祝う準備を1人で進めていた
流石に1人で用意するのにはやはり限界があり、光望は壁に「happy birthday あなたのAkane」と書いた紙を貼るのが限界だった
そして光望はビデオを回した
光望はカメラを覗いた後画面外に一旦消え、そして赤ん坊の頃のあなたの朱音を抱き抱えて連れてきた
あなたの朱音はすよすよと寝息を立ててよく寝ている
光望は体を少し揺らしながら優しく子守唄を歌っている
それを聞きながらあなたの朱音は本当に気持ちよさそうに寝ていた
光望はあなたの朱音を優しく抱きしめながら続ける


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。