第14話

13. 誰よその女
1,062
2024/12/15 01:00 更新
 
雨波 湊
雨波 湊
 ───なーんてね 
雨波 湊
雨波 湊
 俺、そんなに落ち込んでるように 
 見えちゃいましたー!?
東雲 椎名
東雲 椎名
 …は? 
  べーっ、と舌を少し出して、
  雨波は煽るように私のことを見下した。


  ───ニヤニヤと薄汚い笑みを浮かべて。
東雲 椎名
東雲 椎名
 はあ!?
 僕ガチで心配したんだけど!? 
雨波 湊
雨波 湊
 おまえの顔
 結構ガチでびびったわ 笑 
  かと思ったら、無邪気な笑顔を見せる。



  その後、しばらく私も負けじと口を尖らせ
  反発していたら、
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 もー、ふたりとも喧嘩はだめだよ 
  お皿に盛られた小洒落たクッキーを持ってきた
  ルカが、雨波と私の間に座った。


  焼き菓子のいい香りが鼻をスッと通る。
東雲 椎名
東雲 椎名
 ん! 喧嘩じゃないし!! 
東雲 椎名
東雲 椎名
 あっちが一方的に悪いだけだし!! 
  そうだよ! 0:120であっちが悪い!!


  あんなくだらない冗談で、こんな暗い雰囲気に
  するなんてほんとに最低でしょ!!
雨波 湊
雨波 湊
 あーあー、ムキになっちゃって… 
東雲 椎名
東雲 椎名
 アンタはとりあえず煽んないで!? 
  会話がひと段落ついたところで、私ははあ、
  とため息をつき、ルカが持ってきてくれた
  クッキーに手を伸ばした。


  そしてそのままひとつ取り、口に放り込む。
東雲 椎名
東雲 椎名
 わ! おいし〜!! 
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 ほんと!? めっちゃ嬉しい!! 
  私がありのままの感想を口にすると、
  ルカはそうにっこりと微笑んだ。


  あ〜、どっかの青髪とは違うわ〜。
雨波 湊
雨波 湊
 俺も食べていーい? 
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 …いいよ 
東雲 椎名
東雲 椎名
 ( ん? なんか今、ルカ不服そうな 
 顔してなかった…?? ) 
  この人たちほんとに友達…?


  なんていう失礼な疑問を抱きながらも、私は
  もう1つクッキーを食べようと手を伸ばした。


  そして、口の中にクッキーを入れる。



  と、その時。

 るかにいいいいいいいいいいいい!!!! 
  どこかから、
  そんな女の子の叫び声が聞こえてきた。
東雲 椎名
東雲 椎名
 ( るかにい…? ) 
  るかにい…るか…る、ルカ!?


  そこで、私はハッとひとつの答えに辿り着いた。




  も、もしかして───


東雲 椎名
東雲 椎名
 ルカって彼女いるんだ!?!? 
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 ん? ちょまっ─── 
 お!! みんないらっしゃーい!! 
柊鳴ヒナ
柊鳴ヒナ
 ここのたぶん家主である
 ヒナちゃんのお通りだよーっ!! 
  何か言おうとしたルカの言葉を遮るようにして
  私たちの前に現れたのは、ローズピンク色の髪の
  ヒナと名乗るかわいらしい少女だった。


  これはルカにお似合いだなー、と思える。


  すると、ヒナさんはルカにくっつき、
  ぎゅーっと強く抱きしめた。
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 ちょ、なんだよ… 
柊鳴ヒナ
柊鳴ヒナ
 えへへ〜っ 
  その時、チクッと胸ら辺に小さく痛みを感じた。
東雲 椎名
東雲 椎名
 ( んあ? なんか刺さったかな… ) 
  服を伸ばして確認していると、
  ツンツン、と肩をつつきながら声をかけられた。
柊鳴ヒナ
柊鳴ヒナ
 ねえねえ!! もしかしてあなた─── 






柊鳴ヒナ
柊鳴ヒナ
 ルカにいの彼女ちゃん!? 
  目をキラキラとわかりやすく輝かせながら、
  ヒナさんはそう私のことを見つめてきた。


  私は、目を丸くしながらこう返す。
東雲 椎名
東雲 椎名
 んえ!? あなたが、彼女さんでは… 
  両者共に首を傾げていると、ルカが口を挟んだ。
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 椎名、こいつ僕の妹… 
東雲 椎名
東雲 椎名
 え 
柊鳴 ルカ
柊鳴 ルカ
 あとヒナ、彼女じゃなくて友達 
柊鳴ヒナ
柊鳴ヒナ
 あれれ〜… 
  申し訳なさそうな顔をしたルカを見つめながら、
  私はその場で固まった。



  まって、

  めっっっっちゃ恥ずい勘違いしてんだけど!?



  流石にきもすぎないか私… !!
東雲 椎名
東雲 椎名
 あーっと、えーと 
  思考がようやく追いつき、何か喋らないと、
  と思い、とっさに口を開く。


  そしてその直後、思わず口からポロリと
  こぼれ落ちた言葉は───





 








東雲 椎名
東雲 椎名
 て、てえてえって、いいですよね… 



  先程よりも、遥かにやばいやつの発言であった。
 
 
主
 題名センスなさすぎてやばいすね 
 

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