家に帰ると、俺ら二人を保護し男手1つでここまで育ててくれた恩人、レグロ・バーンデッドが出迎えてくれた。
ちなみに、何故俺がバーンデッドの名を名乗っていないのかというと、トラ男はトラファルガーじゃないと全然しっくり来ないからだ。くだらないと思うだろうがこれは俺にとって大切なことだ。
それに、身を呈してまで俺を守ろうとしてくれた前世の家族やコラさんを絶対に忘れたくない。
トラファルガー・D・ワーテル・ロー。
俺は今世もDの意思を背負って生きていく。
なのでレグロさんには悪いが断らせてもらったのだ。レグロさんからはお前がそれでいいならとOKを貰っているしな。
まぁ今世もタトゥーを刻んだら、レグロさんには泣かれ、マッシュは硬直していたが。
という訳で今世も名前はトラファルガーだしタトゥーもしっかり入っている。あの特徴的な帽子も運良く見つけたし。
そして何よりだ、なんとオペオペの能力が失われていなかった。もしかしてと思ってroomを発動すると、青い膜が俺を囲むように出来た。体力も前世と遜色ないため問題なく試行できる。覇気に関しては鍛え直しだが。
あとは切断アンピュテートなどの能力の試行に必要不可欠な鬼哭だけだが、ある訳が無いので何か代用出来るものを探そう。
と思っていた時期が俺にもあった。
見つけちまったよ鬼哭。今日も今日とてマッシュのトレーニングを見学してた時、何か耳鳴りがするなぁと思ったら鬼哭がめっちゃ叫んでた音だった。まぁ何故この世界にあるのかは知らないが、今世もよろしくな相棒。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。