ドサッ
とりあえず今日は疲れたし休むことにした
とにかく色んなことがあって疲れた…
ハトさんにも帰ってもらった
あの人いると騒がしいんだよね
ハトだから
ずーっとポッポー言ってるハトみたいだよ
…嫌ではないけども……
ピンポーン
え??誰??
『はい…??』
「こんばんわ〜!!私、向かいの部屋のおばちゃんなんだけどさ〜!!夜ご飯持ってきたけど食べる??」
夜ご飯…!!( º﹃º )
ガチャ
『食べます!!』
「あら、嬉しい!!」
「初めまして!!私は向かいの部屋の紅月百恵って言います〜!!よろしくねぇ!!」
百恵さん…
いい人ッッッ
『あ、私は』
「藍華ちゃんでしょ??知ってるよ〜!!大家さんがすんごい美人さんでビックリしたって言うからもう気になって気になって〜!!」
『いやいや、美人なんかじゃないですよ』
「めんこい顔してるわよぉ」
「あ、そうだ、これ」
『…??』
「初めてここに来て分からないことだらけで大変だと思うけど」
「せめて、私からささやかだけどおもてなしさせて??」
『ちらし寿司…??』
「そう!!お魚食べれる??」
『はい!!めっちゃ好きです!!』
「よかったぁ!!」
「あ、でも1人だと多いかな??」
『いえいえそんなことないです!!』
百恵さん……
いい人ッッッ(2回目)
ちらし寿司とか天才…
私、お寿司大好きなんだよね
サーモンとかマグロとかとにかく好き
それがぎっしり入ってる
もう最&高だよ
「あ、じゃあ私これでお暇するね!!」
『え、一緒に食べないんですか??』
「ごめんねぇ、私これから用事あって…」
「でもどうしても食べて欲しくて!!」
『ほんっとにありがとうございます!!』
『今度なにかお返しさせてください!!』
「いいのよお返しなんて〜」
「あ、お隣の蒼空くんとか呼んでみたらどうかしら??」
「あの子すんごい食べるのよ〜」
『だからこの量ですか??』
「そうそう!!さすが藍華ちゃん!!察しがいいのね〜!!」
「じゃあ、また今度ね〜!!」
パタン
あ…
行っちゃった…
さすがにこの量を1人で食うのは無理だわ
よし、呼ぼう
ピンポーン
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。