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第1話

Prolog
7,280
2021/06/13 04:34


ザプーン
ザプーン…

………なんの……音??
(o_ _)o…ムクリ
藍華『は…??』
『なんで船の上にいるの?!』
確か私は…
?? 「三途の川へようこそ、蒼梛藍華あおなぎらんかさま」
ガタッ
『誰?!』
「これはこれは失敬」
「わたくし、あなたさまを天国までお連れ致します、案内人のハトです」
『は、ハト??』
「はい。案内人の名前は全て動物と決まっておりまして」
「たまたま私は、ハト、という名前になったまでです」
『は、はぁ……』
『って、ここどこ?!』
「先ほどお伝えした気がしますが…」
「まぁいいです」
「ここは三途の川。」
「彼岸と此岸の狭間に流れる川になっております」
「そして、三途の川をこの船で上ると天国の入口が見えてきます」
『え、ちょっと待って??』
「はい??なんでございましょう??」
『三途の川…もしかして…私って死んだの??』
「そうですね…先日お亡くなりに…」


なんでこうなるの……
いっつも上手くいかないじゃない
やっと……やっと1人でおでかけできたのに


『ウッ…ヒグッ……』
「藍華さま??」
『うわぁぁぁん!!』
「え、ちょ?!」
『なんで私はッ……死んじゃってんのよぉ!!』
「……」
「藍華さまはご自分がどう亡くなったのか分かりますか??」
『わかんないからこうなってるんだよ!!』
「そうですか…」
「でしたら、私がお教えします」

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