鳳さんの案内に従い、寮舎内を進んでいく。
内装は見た目以上に広く、本当に西洋の城のようだ。
こんな風に思ってくれる人もいると思うと、嬉しいな…
寮生さん2人と別れた後、
再び歩き始めると5分程で到着した
コンコンコン
ガチャ
返事は無かったけど良かったのかな…?
寮長室は他の部屋とも繋がっている様で
どこかから苛立った声色の琉星さんの声が聞こえた。
お言葉に甘え、そのまま周りを見渡す。
広々としていながらも、ひとつの一つの家具が
際立つ様に置かれている光景から品の良さが伺える。
そう言えば琉星さんは冠氷さんと
同じくらい権力のある家系って言っていたっけ。
そんなことを考えていると
さっき聞こえた様な怒ってる様子はなく
少しホッとしながら返事をする
2人が私と向き合う様に反対側のソファに座った
そう言って差し出された資料に目を落とす
そこまで言うと鳳さんは口を噤んでしまった
一向に口を閉ざしたままの鳳さんに変わり、
琉星さんがどこか悲しそうに言葉を紡ぐ
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!