次の日の午後 、 タイミングが悪く講義が終わった後
ジアと一緒に帰ろうとするとヌナと対面してしまった
最後に言われた 、ヌナの ” お幸せに ” という
言葉が離れず俺はあの時のヌナの
初めて見た切ない表情に驚きが隠せないまま
部屋の掃除をしていると
ジアから名前を呼ばれていることに
気づかなかった 。危ない ... 無視し続けてたら
叩かれてたかもしれない 。一先ず安心して
部屋にあるもの達をダンボールに詰め込んで
黙々と作業をして、ある程度の荷物を片付けたから
時間を確認すると夕方で 今日はジアは夜勤だから
仕事に行かなければならない そう思いジアに
” 仕事の時間大丈夫? ” と 聞くと
ジアはハッとしてスマホを確認した
腕を大きく広げてハグを求めるジア
ハグなんかしたくない 、香水臭いし
長い爪で俺の頭を撫でるのを分かっているから
拒否したいけどそんなことは出来ない 。
俺は渋々彼女を抱きしめると 、ジアは満足して
俺の頬にキスをしてきた 。
あーー 久しぶりにやられたもんだから
不快感が尋常じゃなくて突き放したかった 。
でも我慢しないとと思いながら俺は耐えて
ジアも満足したからか仕事に行く気になったので
部屋のドアを開けると隣のヌナの部屋のドアの前に
ドアの前に突っ立っているヌナの元彼 。
ジアは嬉しそうに元彼を観てコソコソと話している
あれ 、このふたりって関わりあったっけ?
しかもなにオッパ?そんな関係?
ヌナはこのこと知ってるの?と頭がこんがらがって
聞きたいことが山ほど出てきたが聞けるはずもなく
ジアは ” 頑張ってくるね! ” と 無邪気に
俺と元彼に手を振ってきた 。ジアの姿が見えなくなると
今この空間に 俺と .. ヌナの元彼である
ミョンジェヒョン .. ?だっけ 、その人とふたりだけで
お互い気まづかった
彼女なんかじゃない、そう言いたかったけど
言ったら居ないはずのジアが聞いてそうで
怖くて否定できなかった 。そして
切なそうに俺の目をちらっと見てヌナのことを
言う元彼、俺はそんな姿を見てこの人は本気で
ヌナのことが好きなんだ 。俺よりも .. もっと 。
どんなにヌナが俺と絡んでいてもヌナのことを
嫌いにならないで好きでいてアピールもして ...
この人こそがヌナと結ばれるべきなんじゃないか
こんな俺みたいなジアとも離れられない人間
とは結ばれるべきじゃない 。そう思ってしまった
痛いところを突いてくるけど 、優しい人 。
俺が引っ越したあと
きっとヌナはこの人ともう一度恋をするんだな
こんないい人が近くにいるのに何でヌナは
恋に落ちないんだろう 、そう疑問も出てきて
俺は何て返事をしていいか分からなかった。
これ以上話していたら自分が醜く感じてしまって
その場に居られそうにもないと気づいたので
俺は ” じゃあ .. 俺はここで .. ” とお辞儀をして
コンビニへ向かおうとすると
” テサンくん ” と 名前を呼ばれ
ヌナと同じ言葉を言う元彼
もう運命の人なんじゃない?このふたりが 。
お幸せにとか言わないで欲しかった 。
ジアと離れたいのに .... こんなの言われたら
離れちゃダメみたいな感じじゃん 。
きっとこの人は俺がライバルじゃなくなったから
安心してるんだな 、そうだよな ... 俺勝手に
ヌナにキスとかしちゃってたし 。
” 俺本当はジアよりも ... ヌナが好きです ” と
言いたかったけど ... あまりの彼の純粋な表情が
見ていて痛くて顔すら見れなく俺はお辞儀だけをして
その場を去ろうとした
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!