初めヒヨコの話
あんまり絶対敗北は関係ない
本編はヒヨコの後にあるからそこまでとばして
番外編風かな?
夢を、見ていた。
あの夢だ。
目の前にいる人物は、私‥いや、僕の頭をなでる。
あの人は、家族の中で唯一僕を大切にしてくれた人だ。
だから僕はあの人が好きだった
でも、ちょっとあの人は変わってるんだ。
束縛っていうのかな?
勝手に出かけたりなんてしたらぷっつんっだ。
その夜は頭がおかしくなったっけ?
今僕の前にいるあの人は、笑って言った。
「戻っておいで、ヒヨコ」
あ…
あれ?
この人、誰だっけ?
思いではあるのに、誰かわからない…
あの人が僕を抱きしめる感覚で、僕はふっと目を開いた。
そこに広がるのは、たくさんのモニターの部屋。
防犯カメラ監視室だ。
それにしても…
さっきの人は誰だったんだろう?
自分にとって、世界一大切で…大好きで…世界一嫌いな人。
それは覚えているんだけど。
僕、俺、私?
やば、自分についてまで忘れちゃう
自分の影からずるりとはい出てきた悪魔が、不機嫌そうにうなる。
わたし、ワタシ、私‥‥
うん、しっくりくる。
不思議そうな顔をした悪魔は、再び「私」の影に潜る。
「私」は、ぽりぽりと頭をかきながら、昼ゲームをするために下へ降りて行った。
おまけ
というかこっちが本編
狼の耳がぴょこぴょこと揺れるのを手で押さえ、俺は思いっきりのびをした。
そんなこと今まで聞いたことないけど。
狼の耳をひっこめて、俺はそっとドアを開けて廊下に出た。
すると、1Fに二人分の影が見えた。
1人は、おそらくクリオネ。
もう一人はちょっと遠すぎて誰かわからない。
ぎりぎり、会話が聞こえる。
なんか重要なとこ聞こえなかったんだけど・・・
こいつら重要なとこはなすときだけ声を微妙に小さくしてるな?
全然聞こえない…
でもこれ以上ドアを開けたら気づかれるよな
多分クリオネとあいつは同盟を組んだ相手だ。
俺も昼ゲームを勝ちに行きたいからな‥‥
狼は俺一人。
さっさと吸血鬼を潰して作戦に移らなければ。
そうでもしないとスイリュウの死が無駄になる。
そんな風に考え事をしていた時だった。
二人分声が聞こえた。
お先にどうぞ、とカラスにジェスチャーされたウサギが話す。
じゃ、と言ってウサギは俺の横の部屋にひっこんだ。
お願い!そういってカラスが手を合わせて上目遣いで見てくる。
え、なに言ってるんだこいつ?
トイレに?一緒に行けと?
それに、とカラスが怪しく笑った。
カラスの手で口をふさがれる。
・・・??
なにが目的なんだ、こいつ
カラスside
僕はトイレの水を流し、トイレをしたふりをして出る。
トイレの前ではハヤトくんが待っていた。
そう、と受け流しながら僕はハヤトくんの手をつかみ、再びトイレの中に引っ張り込む。
不思議そうな顔をしたハヤトくん。
っふふ。
多分彼は気づいてないんだろうね。
それはほかのみんなも一緒だけど。
びくりと肩を震わせたハヤトくんは、敵意を込めた目でこちら見てきた。
僕がにっこりと笑うと、ハヤトくんも笑った。
きょとんとしたハヤトくんに、右手を差し伸べる。
ハヤトくんは黙り、目を伏せた。
頭の中の悪魔と相談でもしてるのだろうか。
ま、僕はいくらでも待つけど。
彼の答えは「yes」のはず
だってそれしか勝つ方法がないもんね。
そしてどこかで僕を裏切る予定のはずだ。
訝しげな顔をしたハヤトくんは、はーっとためいきをついた。
ハヤトside
二人っきりのラウンジで、カラスは小さくつぶやいた。
・・変な奴。
今まで勝利に執着してたこいつが・・?
俺が理由を問うと、カラスはふっとさみしそうに笑った。
俺にその意味はわからなかった。
※全部が全部ハヤト視点だったわけじゃないけど許して
アンケート
誰side?がいい?
なんか出番減ってきたクジャクさん
21%
クリオネちゃんの同盟相手
43%
とりま銀条さんにしとけって
13%
カエちゃんどこ行ったん?
23%
投票数: 104票













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。