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第1話

ドールとの出会い
247
2024/03/26 17:13
岩・はぁ…今日も疲れた。流石に1日練の後の筋トレはこたえるな…!


今をときめくSnowManのリーダーこと岩本照、趣味は筋トレ、好きなものは甘い物とシルバニアファミリーというギャップしかない男


?・照にぃ〜!!!

岩・ん〜…?あぁ康二か。

?・あぁとはなんやねん!せっかく一緒に帰ってあげよう思うたんに!!!

岩・はいはい


この男はSnowMan唯一の関西人、とてもうるさい。
しかし、男気があって仲間思いの良い奴だ


康・照にぃ帰り道こっちやっけ?反対やなかった?

岩・いや、たまには気分転換もいいかな〜って思って




そう喋りながら歩いていると、目の前に目が引かれるアンティークな店があった。
まるでそこだけ大正時代にきたようで、レンガが積み重なっているのが美しい、そして外からみえる人形が、あまりにも人間のようで不思議な雰囲気を纏っていた。


岩・(すっごいきれい…あんなに精巧に作れるもんな
んだな)

康・どうした照にぃ!あの店行きたいんか!!!
確かにあそこの店すんごい綺麗やなぁ!

岩・いっいや、そういう訳じゃ…(恥)

康・こういう時は照れちゃダメやで!気になるもんは
行ってみんと!


そう康二に言われ、こんなガタイのいい歳した男が人形なんて…という気持ちを押し込み、店に入った。


店員・いらっしゃいませ


中にいたのはまるで執事のような気品を持ち合わせた男性

………やっぱここいちゃダメじゃね?


岩・あっごめんなさい!やっぱりだいじょうb

康・店員さん!これ人形達はなんていうん?

岩・康二!!


店員・ふふふ、緊張なさなくて大丈夫ですよ?

こちらはプランツドールでございます。

岩康・プランツドール?

店員・はい。まるで人間のような見た目で、人間のよ
うに喋り、笑い、ご主人となる人に親のように
接することで、心を癒す人形です。
元々は高貴な方のお話し相手として生み出され
たのですが、今ではこのように技術も発展し、
庶民にも愛される存在なのです。

そのように話す店員は、近くにいたドールをなで、まるで我が子のように愛くるしいてたまらないようだった。


岩・このプランツドールは、店員さんが作られたので
すか…?


店員・はい。現在はプランツドールの職人が激減して
しまい、日本には私しか作れるものがおりませ



康・はぇ〜すっごいお方


そう話を聞いたあと店内を見て回ってみることにした。
髪質がサラサラの子や、茶髪でクルクルした子。女の子のドールだけではなく、男の子の体格ががっしりした子まで沢山いる。

その中で目を惹かれたのは、体が小さく他の子よりも苦しそうな子

岩・(可愛い…けど苦しそう、夢でも見ているのか
な)


そんなことを呑気に考えていれば、目の前の子がパッと目を開いた



岩・うわぁぉぁぁぉ!?!?!!!!

康・!?!?どうしたん照にぃ!!!


ゆっくりと首を傾けると、店員さんが焦ったようにドールに近づいた


店員・どうしたたつや?まだ眠たくなかったかい?そ
れとも辛いことでも思い出したかい?


名前はたつやと言うらしい、瞳の色は紫で、キリッとした目だ、とても綺麗


辰・………


何も喋らないたつやはゆっくりと照を指さした。
まるで照が近づいたから起きたと伝えたいよう


岩・俺…?

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