岩・はぁ…今日も疲れた。流石に1日練の後の筋トレはこたえるな…!
今をときめくSnowManのリーダーこと岩本照、趣味は筋トレ、好きなものは甘い物とシルバニアファミリーというギャップしかない男
?・照にぃ〜!!!
岩・ん〜…?あぁ康二か。
?・あぁとはなんやねん!せっかく一緒に帰ってあげよう思うたんに!!!
岩・はいはい
この男はSnowMan唯一の関西人、とてもうるさい。
しかし、男気があって仲間思いの良い奴だ
康・照にぃ帰り道こっちやっけ?反対やなかった?
岩・いや、たまには気分転換もいいかな〜って思って
そう喋りながら歩いていると、目の前に目が引かれるアンティークな店があった。
まるでそこだけ大正時代にきたようで、レンガが積み重なっているのが美しい、そして外からみえる人形が、あまりにも人間のようで不思議な雰囲気を纏っていた。
岩・(すっごいきれい…あんなに精巧に作れるもんな
んだな)
康・どうした照にぃ!あの店行きたいんか!!!
確かにあそこの店すんごい綺麗やなぁ!
岩・いっいや、そういう訳じゃ…(恥)
康・こういう時は照れちゃダメやで!気になるもんは
行ってみんと!
そう康二に言われ、こんなガタイのいい歳した男が人形なんて…という気持ちを押し込み、店に入った。
店員・いらっしゃいませ
中にいたのはまるで執事のような気品を持ち合わせた男性
………やっぱここいちゃダメじゃね?
岩・あっごめんなさい!やっぱりだいじょうb
康・店員さん!これ人形達はなんていうん?
岩・康二!!
店員・ふふふ、緊張なさなくて大丈夫ですよ?
こちらはプランツドールでございます。
岩康・プランツドール?
店員・はい。まるで人間のような見た目で、人間のよ
うに喋り、笑い、ご主人となる人に親のように
接することで、心を癒す人形です。
元々は高貴な方のお話し相手として生み出され
たのですが、今ではこのように技術も発展し、
庶民にも愛される存在なのです。
そのように話す店員は、近くにいたドールをなで、まるで我が子のように愛くるしいてたまらないようだった。
岩・このプランツドールは、店員さんが作られたので
すか…?
店員・はい。現在はプランツドールの職人が激減して
しまい、日本には私しか作れるものがおりませ
ん
康・はぇ〜すっごいお方
そう話を聞いたあと店内を見て回ってみることにした。
髪質がサラサラの子や、茶髪でクルクルした子。女の子のドールだけではなく、男の子の体格ががっしりした子まで沢山いる。
その中で目を惹かれたのは、体が小さく他の子よりも苦しそうな子
岩・(可愛い…けど苦しそう、夢でも見ているのか
な)
そんなことを呑気に考えていれば、目の前の子がパッと目を開いた
岩・うわぁぉぁぁぉ!?!?!!!!
康・!?!?どうしたん照にぃ!!!
ゆっくりと首を傾けると、店員さんが焦ったようにドールに近づいた
店員・どうしたたつや?まだ眠たくなかったかい?そ
れとも辛いことでも思い出したかい?
名前はたつやと言うらしい、瞳の色は紫で、キリッとした目だ、とても綺麗
辰・………
何も喋らないたつやはゆっくりと照を指さした。
まるで照が近づいたから起きたと伝えたいよう
岩・俺…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!