激しい戦闘が始まった
両者譲らず、一心不乱に刀を振るっている
初代は憎しみのこもった鋭い目
ギロンは強者と戦えることに喜んでいるかのように楽しそうな目をしている
初代の刀により力がこもる
火花を散らし音を立てながら両者の間で何度も刀が交差する
そんな戦いを遠目に清明は悩んでいた
これからのこと、そして自分が今まで殺してきた人間のことを
モードレッドは清明に向かって刀を差し出す
清明の目に光が宿る
そして何かを決意したかの様にモードレッドが差し出す刀を手に取った
初代は押し負けていた
もう刀を振っていた全盛期とは違いその体にはゴジラ細胞があるとはいえ少しだけは老いが来ていた
ギロンが初代の首に刀を当て振り上げる
ギロンが刀を振り下ろす、、、その刹那
ヒュッと風を切る音がした
そして血がボタボタと零れ落ちてくる
勝俊と清明が刀を構える
月の出ている夜に涼しい風が吹く
心地よい風だ
最初に斬り掛かったのはギロンだった
大剣とも言えるその剣を二人に振る
しかし相手が悪かった
勝俊が攻撃をいなし
清明がギロンの胴体を斬った
ギロンの体から鮮血が噴き出している
勝俊が隙を与えまいと胴体にもう一撃入れる
清明の渾身の一撃がギロンの腕を斬り落とした
腕を斬り落とされ困惑しているギロンを蹴り飛ばす
ギロンは真っ直ぐ吹っ飛び身動きが取れなくなっている
二人はこの隙を狙った
勝俊と清明は二人で同時にギロンを刻んでいく
それも息ぴったりに
完全なる左右対称の動きでだ
二人の刀がギロンの両腕を落とす
吹き出す血を見てギロンはぎょっとした
その隙を二人は見逃さなかった
✕字にギロンの腹を切り裂き後ろに回り
首を落とした
二人は他愛もない言葉を交わし向き合った
しかしその後ろでぐじゅぐじゅとギロンの首と胴体が動いていた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!