第6話

#3 束の間の憩い
15
2025/10/13 22:06 更新
 
クロヱ
クロヱ
 じゃあ 、説明ここまで 
クロヱ
クロヱ
 明日またここに来て 
 
 そんな事を言ってクロヱは去っていった 。
 彼女曰く 、扉を出た先の廊下に一人一人の部屋が
 あるらしい 。 
 明日は何があるかわからないしさっさと休もうという
 結論が出て 、最初にみんなが目を覚ました大部屋
 からは人の気配が消えた 。
 
 
 翌朝 。
 個室に着いた小窓の外が薄暗くて早く起きすぎて
 しまったなと思いながら身体を起こす 。
 外を覗くとそこからの景色も昨日見た造り物のような
 整った庭園だった 。
 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 うーん … あの部屋行ってみよう 
 かな? 
 
 誰かいるかもしれないし 、いなくてもいずれは
 集まるはずだから 。
 
 寝ている人もいるだろうと音をたてないように
 ゆっくりと扉を開く 。
 が 、いかんせん昔からありそうな見た目通り扉は
 古くて蝶番が錆びているようで不気味で嫌な音を
 たてた 。
 起こしてしまったらごめんなさい 、と心のなかで
 唱える 。
 
 大きなあの部屋の扉を開けると電気はしっかりと
 灯っていて人影が見えた 。
 既に起きている人はいたようだ 。
 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 あー … おはよう 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 君も起きたんだ 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 私達も起きちゃったの 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 どうにも目が覚めちゃったんだよな … 
 
 目に飛び込んできたのは4人で 、思ったより多いな
 と思った 。
 軽く挨拶を交わして近くにあったソファに腰掛ける。
 
 そのまま会話はなくて沈黙が続く 。
 気まずくて 、必死に話題を振ってみる 。
 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 ぇ ー っと … みなさんはここに 
 来る前なにしてたんですか?
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 あ 、言いたくない人は言わなくて 
 いいですから!詮索はしません!
 
 答えたくない人もいるかもしれないとそう付け 
 加えた 。
 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 雪華ちゃんは? 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 あ… 聞くなら私も答えなきゃですよね 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 私は普通に学生で 、生徒会長を … 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 へぇ 、なんかすごい! 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 いえ 、そんな大層なものじゃない 
 ですけど …
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 充分すごいよ〜? 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 うん 、人望があるって … こと 
 だもんね 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 … ありがとうございます! 
 本当にただ自分の性にあっていただけだしそんなに
 特別なものでもない 。
 だが変に謙遜してもその場が白けてしまう 。
 とりあえず素直に礼を言った 。
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 私はね特になんにもないよ 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 ただの学生 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 でもね親友がいた・・の 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 俺も仲いい奴がいたよ 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 … 友達いなかったから唯一だった 
 美知瑠は普段の調子で 、澪は少し悲しそうな
 苦しそうな顔でそう言った 。
 2人とも友達についてが過去形だったのだがそのこと
 には誰も気が付かない 。
 はたまた 、気がついていたけど詮索しない事に
 しただけかもしれない 。
 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 私は … ちょっと言いたくないかな 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 ごめんね 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 全然!言いたくないことみんなあるし 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 俺は … ちょっと訳アリでさあんまり 
 話せないんだけど
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 セイシュンとか … できなかったから 
 やってみたいなって思ってる!
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 いいね〜 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 はい 、とってもいいと思います! 
 
 なんとなく場がやっと盛り上がってきた 。
 すると不意にまた扉が開く 。
 
四之宮  旭 .
四之宮 旭 .
 あれ 、みんな起きてたんだ 
四之宮  旭 .
四之宮 旭 .
 早いね 
 
 入ってきた旭は微笑みながらおはようと言って私達
 の近くに座る 。
 見た目はそのまま物腰柔らかな青年なのだがどうにも
 掴み所がない人といった印象だ 。
 経験上 、そういう人は変に踏み込まれたくない人
 が多い気がするので余計な話はしないでおく 。
 というかここにいる人達は訳アリが多いのだろう 。
 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 ここに来る前何してたんだって 
 話してたんだよ
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 四之宮さんは?言いたくないなら 
 言わなくてもいいけど
四之宮  旭 .
四之宮 旭 .
 俺?俺は … 普通に大学生行きつつ 
 バイト三昧だなぁ …
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 あー … まぁぽいね 
 
 そのあとは適度に好きなものだとか当たり障りのない
 会話をして場を繋いだ 。
 本当にただただ時間を潰すため 。 



 なんとなく話のネタが尽きてきたな … 。
 
 と思い始めた頃タイミング良く少し勢いよく扉が
 開いた 。
 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 おはよー! 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 え 、みんなもう起きてる感じ? 
 私が最後?!
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 いや 、俺達が早く起きただけだから 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 それに那柚さんも起きてないから 
 最後じゃないよ
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 あ 、よかった〜 … 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 あの人朝起きなそうじゃない? 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 まぁ 、起きてても部屋に1人で 
 いそうだし
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 起きてるか寝てるかはわかんないね 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 でもそろそろ普通に朝の時間ですし 
 起きてきてもいい頃ですよね
四之宮  旭 .
四之宮 旭 .
 というか朝ご飯とか … 
 どうなるんだろ?
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 さすがに食べれるでしょ! 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 …… よね? 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 うん 、たぶんね 
 
クロヱ
クロヱ
 みんないるね 
 
 ミサトが入ってきたまま開けっ放しだったドアから
 クロヱがまっすぐ歩いてくる 。
 そのうしろには那柚も続いていた 。
 クロヱが声をかけてきたのだろう 。
 
クロヱ
クロヱ
 今から朝ご飯 
クロヱ
クロヱ
 ちゃんと食べておくことおすすめする 
 
 さすがにやはりご飯は用意されているらしい 。
 まぁ質素なものではあるかもしれないが 。
 
 
 クロヱはついてきて 、と言葉を続けるとまた廊下に
 出ていった 。
 食堂かなにかあるのだろうか 。
 みんなで少し顔を見合わせて 、1人ずつ後を追って
 いった 。
 
 
 凄く遅れましたすみません!!
 解釈違いとかあれば遠慮なく教えて下さい!
 そのまま書くほうが恥ずかしいので ……
 

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