そんな事を言ってクロヱは去っていった 。
彼女曰く 、扉を出た先の廊下に一人一人の部屋が
あるらしい 。
明日は何があるかわからないしさっさと休もうという
結論が出て 、最初にみんなが目を覚ました大部屋
からは人の気配が消えた 。
翌朝 。
個室に着いた小窓の外が薄暗くて早く起きすぎて
しまったなと思いながら身体を起こす 。
外を覗くとそこからの景色も昨日見た造り物のような
整った庭園だった 。
誰かいるかもしれないし 、いなくてもいずれは
集まるはずだから 。
寝ている人もいるだろうと音をたてないように
ゆっくりと扉を開く 。
が 、いかんせん昔からありそうな見た目通り扉は
古くて蝶番が錆びているようで不気味で嫌な音を
たてた 。
起こしてしまったらごめんなさい 、と心のなかで
唱える 。
大きなあの部屋の扉を開けると電気はしっかりと
灯っていて人影が見えた 。
既に起きている人はいたようだ 。
目に飛び込んできたのは4人で 、思ったより多いな
と思った 。
軽く挨拶を交わして近くにあったソファに腰掛ける。
そのまま会話はなくて沈黙が続く 。
気まずくて 、必死に話題を振ってみる 。
答えたくない人もいるかもしれないとそう付け
加えた 。
本当にただ自分の性にあっていただけだしそんなに
特別なものでもない 。
だが変に謙遜してもその場が白けてしまう 。
とりあえず素直に礼を言った 。
美知瑠は普段の調子で 、澪は少し悲しそうな
苦しそうな顔でそう言った 。
2人とも友達についてが過去形だったのだがそのこと
には誰も気が付かない 。
はたまた 、気がついていたけど詮索しない事に
しただけかもしれない 。
なんとなく場がやっと盛り上がってきた 。
すると不意にまた扉が開く 。
入ってきた旭は微笑みながらおはようと言って私達
の近くに座る 。
見た目はそのまま物腰柔らかな青年なのだがどうにも
掴み所がない人といった印象だ 。
経験上 、そういう人は変に踏み込まれたくない人
が多い気がするので余計な話はしないでおく 。
というかここにいる人達は訳アリが多いのだろう 。
そのあとは適度に好きなものだとか当たり障りのない
会話をして場を繋いだ 。
本当にただただ時間を潰すため 。
なんとなく話のネタが尽きてきたな … 。
と思い始めた頃タイミング良く少し勢いよく扉が
開いた 。
ミサトが入ってきたまま開けっ放しだったドアから
クロヱがまっすぐ歩いてくる 。
そのうしろには那柚も続いていた 。
クロヱが声をかけてきたのだろう 。
さすがにやはりご飯は用意されているらしい 。
まぁ質素なものではあるかもしれないが 。
クロヱはついてきて 、と言葉を続けるとまた廊下に
出ていった 。
食堂かなにかあるのだろうか 。
みんなで少し顔を見合わせて 、1人ずつ後を追って
いった 。
凄く遅れましたすみません!!
解釈違いとかあれば遠慮なく教えて下さい!
そのまま書くほうが恥ずかしいので ……





















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。