第7話

#4 流れの変化
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2025/12/09 06:24 更新
 
 案内されて辿り着いた扉を潜ればそこは1つの長机に
 椅子が並んだ貴族の食卓のような場所だった 。

 壁際にはおしゃれな食器棚 、壁には小さな絵画が
 いくつか掛かっていてここもまたアンティークっぽい
 家具で統一されている 。
 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 うわぁ … !すごっ … 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 こんなところでご飯食べるのなんて 
 はじめてだよ
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 他の部屋もすごいけどここも貴族の 
 お屋敷みたいですね
クロヱ
クロヱ
 持ってくる 、ここで待ってて 
 
 裏の調理場などに調理するような料理人かなにかが
 いるのかは知らないが 、表に出てくるのはクロヱ  
 だけらしい 。

 調理は既に済んでいたらしく 、すぐにクロヱが木で
 できた大きなワゴンに料理を乗せて戻ってきた 。

 
 しばらくして机の上に全ての料理が並べられたが品数
 も多く一つ一つが豪華で圧巻だ 。
 
クロヱ
クロヱ
 好きなもの食べて 
弄川  那柚 .
弄川 那柚 .
 美味しそーォ! 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 豪華すぎない? 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 オムライスあるんだ … 
 食べちゃおうかな! 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 じゃあ食べよっか 
 
 各々好きなものを皿に取り分けて口に運んでいく 。

 自分の好物を見つけた者 、バランスよく食べる者、
 黙々と甘味のみを口に運び続ける者 … 

 食べ方も実に多様だ 。
 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 これ美味しい … 
四之宮  旭 .
四之宮 旭 .
 こっちも美味しいよ 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 ほんと?!
 じゃあそれも食べよっかな〜! 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 あ 、本当だ 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 美味しいですね 
弄川  那柚 .
弄川 那柚 .
 たっくん 、美味しーィよォ 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 ん 、うま … 
 
 普段ならば豪華でテーブルマナーなどを気にして少し
 萎縮してしまいそうな食卓ではあるが 、どうせこれ  
 を見ている者は自分達とクロヱしかいない 。
 
 遠慮せず和気あいあいと談笑しながら箸を進めた 。

 談笑といってもここに来るまでの話や好みなどは大方
 先程話してしまったので今見えている料理の話ばかり
 ではあるのだが 。
 
 やがて全員が満腹だと手を止めた 。
 沢山あった料理達もほぼ自分達の腹の中に詰め
 込まれている 。

 少しだけ残ってしまっていて申し訳なくはあるが 、
 食べれないものは仕方がない 。

 軽くクロヱに1言謝るが特に気にしているようには
 見えない 。
 まぁ 、この量を全て食べ切れると思って出しては
 いないのだろう 。
 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 はぁー … お腹いっぱいですね 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 朝だし余計お腹には入らないね〜 
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 それにしては結構食べてたけどね 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 ぅ … まぁ美味しかったから! 
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 ふふ 、まぁこんなに用意して 
 もらって食べないよりはいいでしょ 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 えーと … このあとは何すんだろ? 
クロヱ
クロヱ
 またあの部屋戻る 
クロヱ
クロヱ
 片付けと準備あるから先戻ってて 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 じゃー 、戻るか 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 そうだね 
 
 部屋に戻ると先ほどまでと変わらない景色が広がって
 いる 。

 食卓に行く前のようにそれぞれ席に座る 。
 しかしその時とは違い 、長い沈黙が続いた 。
 
 話題がないのは朝食の途中と同じだが朝食時とは違い
 目の前に広がる物について話す事もないのでなんとか
 話を続けるなんて事もできなかった 。
 
 
 しばらくクロヱを待っていると突然灯りが消えた 。
 天井のシャンデリアも 、部屋の所々にあるランプも
 全て 。
 
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 ぇ 、あ … 停電 … ッ? 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 え 、うそ?! 
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 … でも外が荒れている訳でもないです 
 しすぐに直るんじゃないでしょうか
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 外は明るいし 、そんなに暗くない 
 からまだいいかな
 
 皆が動揺するのを感じたがやがて部屋の中が明るく
 なった 。

 ただ 、シャンデリアやランプ達は未だに灯りを
 灯さず口を閉ざしたままで 。
 光源は想像もしていなかったものだった 。

 プロジェクターから映像が真っ白な壁に映されて
 いる 。
 それもまた昔の映画館にありそうな黒いレトロな
 アンティークらしいものである 。
 映されている映像にはなんの意味もなくグレーっぽい
 色が壁を染め上げている 。
 
 一同の視線がその壁に注がれた 。

 そのタイミングを見計らったかのように一度映像が
 パッと消えて 、また再度つき今度は意味のありそう
 な映像を流し始めた 。
 音も流れてはいるが音質は悪い 。
 
 黒い髪の少年と茶髪の少年が虐められているような
 映像 。
 __ なお顔は見えない 。
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 …… ッ 
隠里  澪 .
隠里 澪 .
 橙夏 … ? 
 
 虚空に話しかけているような少女の姿 。
 __ これも顔は見えない 。
弄川  那柚 .
弄川 那柚 .
 …… あたしじゃァ … ない 、かァら … 
弄川  那柚 .
弄川 那柚 .
  … うん 、違う … ! 
 
 誰かの陰口を言う女子達の映像 。
 __ 名前の部分は酷く乱れていて聞き取れない 。
咲野  雪華 .
咲野 雪華 .
 …… ? 
 
 少しずつ心を病んで元気をなくしていく少女の姿 。
 __ もう1人分少女の声が聞こえるがその姿は
   見えない 。
黒哭  月詠 .
黒哭 月詠 .
 … ほーちゃん … ッ ? 
 
 横断歩道に倒れる青年とひしゃげたトラック 、
 道路の血溜まり 。
 __ これももう1人分声は聞こえるが姿は見えない。
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 え … ?ぁ 、お兄ちゃん…? 
蕪木  ミサト .
蕪木 ミサト .
 …… 私が ……………… 
 
 教室での虐めとクマのキーホルダー 。
興梠  美知瑠 .
興梠 美知瑠 .
 ………… 
 
 ヒステリックな表情でこちらを怒鳴るような女性 。
四之宮  旭 .
四之宮 旭 .
 ………… 
 
 暗い部屋と注射器の映像 。
咲楽雫  雰宇 .
咲楽雫 雰宇 .
 ……… ッッ ! 
 
 そこまで移したあとにプロジェクターは止まり映像は
 消えた 。

 見る前と変わらない者 、動揺する者はいるが …  
 朝食までは談笑するほどだったのに明らかに空気が
 変わったのは明らかだった 。
 
 
 ここから多分どんどん不穏 … です!
 更新は恐らく月2、3回だと思います
 忙しい時は1かも
 受験生ゆえ … ご了承ください 
 
 

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