その翌日、私たちは海に行くことになった。
なな兄の運転で、海へと走り続ける。
今はスマホで楽しそうに莉犬兄達がゲームをしていた。
どうやら、『第五人格』というゲームらしく、結構有名なスマホのゲームだ。
パソコンでもできて、4人のチーム戦で、敵は1人。
そんなゲームで莉犬兄が攻撃を食らったみたいで…
ニコニコ笑いながら、運転を続けるなな兄。
楽しそうに身を乗り出しているジェル兄、何ともわいわいしている4人。
私はその様子を時々笑みを漏らしながら見ていた。
兄弟の振りをするために敬語を外し、〇〇兄呼びにしていた。
ころ兄の視線の先には、青々と広がる空と海が広がっていた。
いかにも夏らしいロケーションで、砂浜は真夏を感じさせるように海水浴のお客さんがいた。
とはいえ、お兄ちゃん達が穴場を探してくれたため、そこまで人はおらず10組ほどビーチにいるだけ。
いつの間にゲームを中断したのか、スマホを持ったままキラキラとした眼差しで海を見ながらそう言った。
海を間近で見てみても、ほんとに青緑のように透き通っている。
途端に不安そうな顔を見せた。
そういって私たちはそれぞれ別れた。
そのまま初めてのビキニを更衣室で着てみる。
なんか慣れないな…まぁラッシュガード着るんだけどさ、
そのままみんなと合流した。
普通に話したと思ったら、急に頬を赤らめる。
そう持ち直して、やっと私たちは海で遊ぶことになった。
あれ思ったより長くなっちゃった((
1ヶ月以上ぶりの投稿失礼しました(´・ω・`)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。