第4話

3
103
2024/05/26 13:23
なおきり side
あのLINEから数日後、遊郭へ行く日になった。
そして現在、僕ら4人は遊郭へ続く一本橋を電車に乗って渡っている。


遊郭は東京から長い長い一本橋で繋がっている人工の島にあるんですよね。
橋はすごく長いから、専用の電車に乗らないと行き来できなくなってるらしいです。
jp 🦖
あんなにセキュリティ固いのは知らなかったなー
mf 👓
まぁ…遊女が逃げたら困るからってことだろうね
hr 🐑
それにしても中々…
nokr 🌷
まぁ皆さん無事に入れて良かったじゃないですか!
jp 🦖
もう…免許証家に忘れたって気づいた時はどうしようかと思ったよ
hr 🐑
ほんとだよー!
保険証で何とかなって良かった
mf 👓
じゃっぴが誘っといて、じゃっぴだけ入れなかったらどうしてくれようかと思ったわ
nokr 🌷
僕達どうしたらいいかわかんなくなっちゃいますねw
じゃぱぱさん含め4人で行けるなら、行きたいと思ったんだから、居てくれないと困る。
mf 👓
んで…今日はどうするつもりなの?
jp 🦖
とりあえず、色々雰囲気見て回ろうぜ!
nokr 🌷
そうですね!
正直、遊女と遊んでる自分が想像できなかったから雰囲気だけまずは楽しみたいところですね。
hr 🐑
あ、見えてきたよ
窓の外を見ていたヒロくんの声で一斉にみんなが外を見る。
jp 🦖
あれの中にあるのか…?
nokr 🌷
中々高い壁ですね…
mf 👓
本気で逃がす気ないんだな…
窓の外に見えたのは、高い高い壁。
島全体が高い壁で覆われていた。


それほどまでに逃げられない遊郭って遊女にとって鳥籠みたいですね……


ガタン  プシュー
hr 🐑
あ、着いたみたい
jp 🦖
よっしゃ、いくぞー!
nokr 🌷
おー!
mf 👓
はいはいw
色々気になることはありますが…

どーせ行くからには楽しみましょう!
うり side
ガヤガヤガヤガヤ……
窓の外からは客引きの声、遊郭を見て回る客の声、足音…とかとか色々聞こえてくる。
それを眺めながら好みの人を探す俺ら。


…冷静に考えると中々シュールじゃね?

早く終わらせたくなってきたわ。


dnk 🦊
外から見てるだけだと好みの人って言われてもわかんないやぁ
tt ⚡️
それはそうやなぁ
こいつらも同じ考えかよ
ur 🎸
1回だけって言われてないんだからとりあえず今日はテキトーに決めよーぜ?
yan 🍗‪
うげぇ、これが何日も続くってこと?
tt ⚡️
変な人と水揚げするよりはええやろ
yan 🍗‪
それはそーだけどさー…
さっきからゆあんの元気がないとこが気になってるんよね。
そんな水揚げが嫌なんか?
まぁ好きな人はいないか。
ここに無理やり馴染むしか無かった俺らとはここにいる長さも違うしな。
tt ⚡️
とはいってもテキトーな人ってゆーてもなぁ
そう言ってたっつんは窓の外に向き直る。
俺もさっさと決めるために見ますかねっと。
五分ほど4人でまた外を眺めていると、一際大きな声が聞こえた。
jp 🦖
色々ありすぎてどこがいいかわかんないんだけど!
なんか声が通るんだか通らないんだかわかんない特徴的な声だな。
そう思って、その声の持ち主の方を見る。
nokr 🌷
綺麗な方ばかりですもんねー
hr 🐑
じゃぱぱさん、めっちゃソワソワしてますねw
mf 👓
恥ずかしいからもう少し落ち着いてくれ!
どうやら、男4人組らしい。
ur 🎸
あいつら初めて来たんかね?
物珍しそうに周りを見てるのが印象的で他の3人に声をかけた。
それだけのつもりだった。
tt ⚡️
っ、…///
dnk 🦊
ぁ…///
……は?
……は??????
いやまてまてまてまてまて
まさかこの2人あいつらに一目惚れしたとか言う?!?!?!
いや、確かにあの4人組の顔面偏差値高いけどさぁ!
特にあの髪が灰色の優しそうな男とかかなりいいと思うけどさぁ!
だとしてもこんな…特にあのたっつんが顔真っ赤なんて……



……一目惚れって存在してるんだな…………


はぁ……とりまこいつらのためにとりあえずあの4人組捕まえてもらうか。
ur 🎸
えとさぁぁぁん!
et 🍫
はーい
ur 🎸
あのうるさい4人組気に入ったから連れてきてくんない?
et 🍫
りょーかい!
yan 🍗‪
ちょっと待て、4人組ってことは俺もあいつらの誰かになんのか?!
あ、やべ、ゆあんの考えてなかったわ
ur 🎸
あ゛ー…
ur 🎸
あの二人が気に入ったみたいだから今日は付き合ってくんね?(コソッ
yan 🍗‪
あの二人って…(チラッ
ゆあんが未だにぽけっとしてる二人を見て察したのかため息をつく。
yan 🍗‪
わかった…(コソッ
まだ不満そうだが、なんとか納得してくれたみたいで良かった。
et 🍫
あ、連れてこれたよー
えとさんがいつの間にか戻ってきて声をかけられた。
さすがえとさん、仕事が早いぜ!
ur 🎸
えとさん、ありがと!
et 🍫
んじゃ、いつもの客迎える大きい部屋に4人で行く感じでよろしくね
ur 🎸
はいはーい
よし、舞台は整ったみたいだし、2人の恋を応援しますかねっと。
まぁ……この世界でできる恋愛なんで限られてはいるけどな。
ur 🎸
おい!たっつんとどぬ!用意するぞ!
tt ⚡️
っ!は?!え、?!
dnk 🦊
…っ!え、準備って??
yan 🍗‪
いいからどぬちゃん行くよ!
dnk 🦊
ええええ!まってよゆあんくん!
tt ⚡️
え、うり、どーゆーことや?
ur 🎸
だーかーらー!
ur 🎸
さっきの4人組に会いに行くぞ!
tt ⚡️
………
tt ⚡️
はぁぁぁぁぁあ?!?!?!?!
こんな慌てるたっつん見るのおもろいなw
そう思いながら、顔を真っ赤にして叫ぶたっつんを放置して俺はゆあんとどぬを追って俺は外に出た。




あわよくば、

あの灰色の髪の男が俺のとこに来るといいな

と「無意識」に思いながら。

プリ小説オーディオドラマ