第3話

第2話 風鈴高校
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2026/02/26 14:12 更新
ポトスの店内にて。
橘ことは
橘ことは
へーじゃあ桜は外の人間なのか…
ことはは、そう言いながら、桜と僕の前にオムライスを置く。
相変わらず美味しそうだな。
そう思いながら口に頬張る
橘ことは
橘ことは
こんな町に来るなんて、珍しいヤツもいるのね…
桜遥
桜遥
どうせ俺は変人だよ…
そう言う桜は妙に周りを気にしたりソワソワしていた。

……こういう所に慣れてないのかな。
橘ことは
橘ことは
あぁ、ごめん
ちがうちがう!
桜がどうのってんじゃなくてさ…
ことはと桜が話してる間に

僕はオムライスを平らげたあと、
水を軽く飲みながらことはの代わりに桜に説明をする
(なまえ)
あなた
この街は少し前までいろんなチームとかギャングとかの喧嘩や抗争で
治安が最悪だったからふつーの人はまず近寄りたがらない。
橘ことは
橘ことは
ありがとあなた。
私も元は外の人間なんだけどね
私は橘ことは。よろしくね
(なまえ)
あなた
僕の紹介はいらないと思うけど一応、
僕は木瀬きせあなた。
君と同じ風鈴高校生。
桜遥
桜遥
……
(こいつら…なんでこんなに馴れ馴れしいんだよ…
普通ビビるだろ…目の前で男5人ボコボコにしたヤツだぞ!?)
桜遥
桜遥
(それに…)
(なまえ)
あなた
あれ、食べないの?
ことはのオムライス。美味しいよ。
桜遥
桜遥
くっ、食うよ!今から食うんだよ!
そう言って、スプーンを不器用に持ってことはの作ったオムライスを一口頬張ったあと、顔が美味しそうなものを食べる反応をした

……こりゃことはの味にハマったな。

そんなことを考えながらスプーンを持つ手に視線を移動させる。

……ふつーならスプーンの持ち方ぐらい習うはずだけど……、多分教えてもらえなかったんだろうな。

そんなことを考えながらどうやら話は進んでいた
橘ことは
橘ことは
にしても桜は…
橘ことは
橘ことは
変わったナリしてんのね

片側だけ色が違う…
カラコンでも染めてるわけでもないんでしょ?

……たまにことはの度胸が羨ましく思う。

よく初対面の人間にそんなにすらすらと質問ができるよなぁと。

いや今に始まったことでもなかったな…。
桜遥
桜遥
…あ?
なにか文句…
桜遥
桜遥
あんのか…
橘ことは
橘ことは
すげービー玉みたい…
こんな色になるんだ
そう言いながらずいっと、ことはは桜との距離を詰めて、目の色を観察していた


距離めっちゃ近いけど、大丈夫なのかなあれ。
すると桜はババっと後ろに下がって、構えをしながら赤い顔になって叫ぶ。
桜遥
桜遥
ああ!?やんのか!?
橘ことは
橘ことは
メンチ切ったわけじゃねーよ…
桜遥
桜遥
お前ら変わってるな……
大体は気味悪がるか頭ごなしに否定してくる…
橘ことは
橘ことは
まぁもっとすごいのいつも見てるしね
こんなの
ことはは手振り身振りで、再現しようとしたけど、
桜には伝わらなかったらしく困惑させていた。

いやでもあれを最初見せられても困惑はするか…
するとことはは何かに気づいたように動きを止めて
桜に問いかけた。
橘ことは
橘ことは
もしかしてそれで!?
桜遥
桜遥
ケンカにナリは関係ねぇ……
桜遥
桜遥
だからオレは風鈴に来た。
(なまえ)
あなた
……。
風鈴高校



偏差値は最底辺


喧嘩は最強


"落ちこぼれ"の吹き溜まり


毎日が派閥争いに下剋上


盆も正月もケンカがない日はないって話




まさか。と僕は桜がこれから言う言葉を想像した。

その想像は的中した。
桜遥
桜遥
オレはそこでてっぺんとる
橘ことは
橘ことは
おおっ、言うねぇ
桜遥
桜遥
別に…
桜遥
桜遥
ケンカしか取り柄がないド底辺の嫌われ者が…
一番かけてケンカするなんて最高じゃねーか
桜遥
桜遥
まさにクズの中のクズを決める戦い…

オレにぴったりだ……
その言葉に、ことははピタッと手を止めた。

……ほんとに外から来た人間って感じがする。
(なまえ)
あなた
ずいぶん、期待値が高いんだね…
そう、一拍置いたあと、あっと口に出して、
彼を見る
(なまえ)
あなた
だから明日から学校なのに制服着てんの?

もしかしてわくわくしたの?
図星を突かれたのか、それともただ単に恥ずかしいのか、
また桜は顔を赤くした。

ほんとにすぐ顔が赤くなるヤツだな……
桜遥
桜遥
んなっ!?
ちっ、ちげーし!
これはあれだ…引っ越して来たばっかで服がねーんだ!
(なまえ)
あなた
そういうことにしておいてあげるよ。
橘ことは
橘ことは
そーすかそーすか
楽しみっすよね学校生活…
ことはの煽り……というか揶揄いに乗られた桜は

だんっ!と足を地について今にでも噛みつきそうな

ギラギラと闘志に燃えた目でことはを見る
桜遥
桜遥
てめぇ…表出ろ…
mob
ことはちゃん
ごちそーさま。
お金机の上に置いてあるよ
その声に反応したことはが逃げ場はここだとばかりに


そそくさと移動して、

おじいさん……ことはは、山じいと呼んでる人を見送った。
でも、視界の端で、桜が何かを持って、山じいに忘れ物を渡すのが見えた


……なんだ、ちゃんと人のために動けるんだ。

ただのケンカしか考えてないってわけではなさそう。

そのあとことはは山じいが桜へのお礼として

お菓子をあげて、桜はまたそれに顔を赤くして、

用心だの警戒だのと言ったことをことはに言う。

橘ことは
橘ことは
桜、あんた風鈴選んで正解だったよ

でもね…
橘ことは
橘ことは
あんたに風鈴のてっぺんはとれない。

絶対にね。
桜遥
桜遥
は?
橘ことは
橘ことは
今のままじゃ、てっぺんどころか…

風鈴の誰にも相手にされないかも…
桜遥
桜遥
んなわけあるか!!

お前オレがどれだけ強いのか知らねーだろ!
自分で強いって言うんだ…。

まぁでも強くはあるだろうね。

…。だけど。
橘ことは
橘ことは
たしかに腕っぷしは強いのかもね
橘ことは
橘ことは
それでも風鈴のてっぺんはとれないわ
あんたは…
橘ことは
橘ことは
"ヒトリ"だから
その言葉は、桜に向けられたものと同時に、僕に向けられた言葉と同じくらい重くのしかかった。
桜遥
桜遥
誰かに頼らなきゃ勝てねーほどオレは弱くねぇ!!
あぁ、なんもわかってないんだな

はぁとため息をこぼしたあと

スッと桜の方に体を向けた
(なまえ)
あなた
物理的な話じゃないんだよ。
橘ことは
橘ことは
一度風鈴の子たちと会ってみればいい…

そうすればきっとわかるわ
そう言いながら桜は聞く耳持たず、ポトスから出て行った。

ことはを見つめたあと問いかけた。
(なまえ)
あなた
いいの?あんなこと言って。言うことは確かにごもっともだけど。
橘ことは
橘ことは
いいのよ。
きっと桜も気づくと思うから。

それよりあなたが人に関心を持つなんて珍しいわね。

気になるの?
(なまえ)
あなた
いや。別にそんなんじゃない。

ただ、……いやなんでもない。

ちょっと散歩してくる。
橘ことは
橘ことは
……素直に心配って言えばいいのに
桜が向かった先へと向かっていく。

あいつ。足早すぎだろ。どこ行ったんだよ

変な手間かけさせやがって……

そんなふうに自分で選んだくせに自分にキレながら
桜を探す


すると、少し先に進んだ時に、集団に囲まれてる桜を見つけた。

どうやらポトスに行く前に伸びてた仲間たちらしい。

面倒だな。放っておいたって別に僕にはなんの関係も……
???
『街を守れ。困ってるヤツがいれば助けてやって欲しい。頼む。』
(なまえ)
あなた
チッ……。
そんな悪態をついたあと、走り出して、桜の近くにある奴を吹っ飛ばした。
桜遥
桜遥
お前!なんで…
(なまえ)
あなた
うるさい。
今は敵に集中しろ。
しばらく対応していると騒ぎを聞いてことはが外に出て来た。

あのバカ……。

同時に男がことはの身柄を拘束してナイフを突きつけている

厄介だな
橘ことは
橘ことは
ちょっとなにすんのよ!!
mob
おい、テメェら手ェ止めな!!

お前らフウリンは街のやつ人質にとられっとうごけねーんだよな!!
動き出す前に桜が前へと飛び出し、ことはの身柄を拘束していた男を吹っ飛ばした。

へぇ、やるじゃん。

ことはのことは桜に任せて残りの雑魚を片付けることに専念する


二、三回攻撃をかわしたあと相手の脇に蹴りを入れて吹っ飛ばす


何回もやっているとさすがに疲れてくるな……
大方片付いて来て、桜の方へ加勢しに行き、蹴りを命中させて相手を吹っ飛ばしていく。
(なまえ)
あなた
ことは、怪我は?
橘ことは
橘ことは
桜が庇いながら戦ってくれてるからなんとか…、
って、あなた!後ろ!
ことはと話しているのに夢中になっていて相手への警戒が疎かになっていた。

ことはを庇って最低限身を固くすると、

桜が僕とことはの目の前にいる男を殴り飛ばした
(なまえ)
あなた
どうも……、桜!足元!
桜遥
桜遥

いっ……て
桜は足元で倒れてた男に足をナイフで刺されたあと、

男がバットを振り翳し、僕とことはを守るために避ける。

後ろに避けたことで、ことはと僕がシャッター側に押され、僕はことはになるべく負担をかけないように、少しだけスペースを開けた。


これは、突破されるのは時間の問題だな。

なるべく体力を温存させて…

そんなことを考えていると、もう一度バットを持った男が桜に向かってバットを振り下ろす

まずい後には僕とことはがいるから……
だけどこのままだと桜が……





やるしかないか……
意を決して前に出ようとしたそのとき…
???
一年か?
いてくれて助かった!
そんな声が上から降って来たと同時に、バットを背中で僕らを守るように受け止めた。

風鈴の制服、ガタイのいい体、特徴的な髪型…、
(なまえ)
あなた
……柊さん…?
柊登馬
柊登馬
ことはちゃん、あなた
あんたらが危ない目にあったってことは
総代あいつには黙っといてくれ…
そういうとバットを持ち上げて、男に肘を思いっきり当て、集団に体を向けた
柊登馬
柊登馬
おい、てめぇら…
柊登馬
柊登馬
この町でこんなもん振り回すことがどれほどのことか…
柊登馬
柊登馬
わかってんだろうな!!?
オ“ラ“ア!!
そう言いながら、続いていく、見覚えのある先輩たちが続いていき、バットをメキッと折りながら威嚇をした。
そのあとは、応援にきた先輩たちが集団を次々と懲らしめていく。
(なまえ)
あなた
柊さん、僕も加勢しましょうか?
柊登馬
柊登馬
いい…お前はそこにいてくれ。
たまにはお前も守られてくれ。
(なまえ)
あなた
……、分かりました。
そのとき、桜に向かって1人が近づいていき
殴りかかろうとする


まずい、桜怪我して……。!

殴りかかろうとする男を柊さんが瞬時に吹っ飛ばした。
柊登馬
柊登馬
怪我してんなら下がってろ!!
桜遥
桜遥
勝手言ってんなオレの相手だ!!
柊登馬
柊登馬
じっとしとけやボケ!!
ヨロヨロ動かれっと
柊登馬
柊登馬
守りきれねぇ!!
桜遥
桜遥
(は?)
mob
いけー!!
mob
まってたぞー!!
mob
やっちまえー!!
桜遥
桜遥
なんなんだ…
なにが…どうなってる……
心底不思議そうな顔をする桜に説明をする
(なまえ)
あなた
この町は少し前まで色々なチームとかギャングとかの
ケンカや抗争で街の治安は最悪だったって。
言ったよね
僕の言葉に付け加えるようにことはが口を開く
橘ことは
橘ことは
正確には2年前…
そのときから街は変わったの
橘ことは
橘ことは
変えたのは風鈴高校の生徒たち
(なまえ)
あなた
あの人たちははじめに街の入り口に看板を立てたんだよ
柊登馬
柊登馬
バットの使い方知らねぇでも字ぐらい読めるようにしとけよ!!
柊登馬
柊登馬
これより先!
柊登馬
柊登馬
人を傷つける者
橘ことは
橘ことは
それはもともと風鈴高校の名のもとに書かれていたけど…
柊登馬
柊登馬
物を壊す者
橘ことは
橘ことは
いつの間にか街の人たちが彼らに名前をつけたの…
橘ことは
橘ことは
街を守るためケンカする彼らに
柊登馬
柊登馬
悪意を持ち込む者
柊登馬
柊登馬
何人も例外なく
柊登馬
柊登馬
ボウフウリンが粛清する!!
橘ことは
橘ことは
防風"鈴"
ウィンドブレイカー"この街の盾"と…
柊さんが口上を言うと同時に、集団たちはもう片付いていた。

その瞬間、街の人たちが柊さんを取り囲むようにお礼を言う
mob
助かったよ!
mob
ありがとねー
桜遥
桜遥
……
橘ことは
橘ことは
ド底辺の嫌われ者…
橘ことは
橘ことは
たしかに2年前まではそうだった
橘ことは
橘ことは
ケンカをしていることに変わりはないけど
橘ことは
橘ことは
今ではみんなに愛されて

必要とされてる
桜遥
桜遥
……
桜遥
桜遥
(なんだよそれ)
桜遥
桜遥
(そんなのまるで…
正義のヒーローじゃねーか…)
桜遥
桜遥
(あんなナリでケンカをして

それでも怖がられたりさけられたりせず)
桜遥
桜遥
(認められてるって!?)
桜遥
桜遥
(はぁ!?)
桜がどこか腑に落ちないような顔をしているのを見ていたとき、街の人たちが桜にも話しかけた。
mob
あんちゃんもすごかったな!!
桜遥
桜遥
!?
mob
最初はよく1人でがんばってたね!!
mob
ぼうや
桜遥
桜遥
mob
足ケガしてんだろ?
はやく手当てしないと…
桜遥
桜遥
やめろ!!
そんな桜の拒絶したような声で街の人たちと話していた柊さんも街の人たちも桜を見る


…まぁ、その格好してたなら拒絶されることが多かっただろうし…いきなり認められてるように接してくるのは慣れてないし、怖いんだろうな……

そんなことを思いながら桜に近づく
桜遥
桜遥
っ……っ……
ふーっ…ふーっ…
桜に近づく前に、ことはが桜の前にしゃがんで、怪我を手当てし始めた。
橘ことは
橘ことは
桜…私はあんたは
"ヒトリ"だって言った…
橘ことは
橘ことは
だけど…なりたくてなったんじゃないのは見ててわかる…
つもり…
橘ことは
橘ことは
でもこの街の人は桜を必要とするわ
桜遥
桜遥
勝手なこと言ってんな!!
桜遥
桜遥
オレは誰も必要じゃないし
誰とも関わらない!!
そんなこと言う桜に呆れたようにそれでいて、不思議そうに僕は話しかけた
(なまえ)
あなた
ならなんで
(なまえ)
あなた
山さんの忘れ物持って来てくれたの?
(なまえ)
あなた
なんで僕とことはを助けたの?
橘ことは
橘ことは
あんたは他人を諦めてない

諦めなくていい…
橘ことは
橘ことは
少なくとも私もあなたも桜を向いてる
橘ことは
橘ことは
だからあんたもこっちを向きな
橘ことは
橘ことは
そうすればきっと…
桜はおずおずとこっちを向き始めた。

 









…少しは向き合おうとする意思はあるのか…
橘ことは
橘ことは
あんたが望んだものになれるよ…
桜遥
桜遥
……
何を思ったのか、桜は急に走り出して柊さんたちの方へ向かっていく。

ぶつかりそうになったことはを後ろに引き、ぶつからないようにする


まさかあいつ柊さんたちにケンカふっかける気じゃ……
……いや、
桜遥
桜遥
不良がヒーロー気取りかよ!!

ケンカに勝つくれぇオレにだってできんだよ!!
桜遥
桜遥
なにがボウフウリンだ!!

なにが町の盾だ!!
そういいながら桜は柊さん……ではなく
桜遥
桜遥
めちゃくちゃかっこいいじゃねぇかあ!!!!
柊さんたちの後ろにいた不良に蹴りを入れた。


……これから風鈴は楽しみが増えそうだな。
これは…











ケンカしか取り柄のない












ド底辺の嫌われ者が













町の英雄になる物語だ
(なまえ)
あなた
…………。
夕日
今回はここまでです!



急に長くなってしまい申し訳ないです…!



キリのいいところがここら辺しかなかったので…


そしてちょくちょく素人感が出る文章ですが…

慣れてくれたり、温かい目で見ていただけると幸いです…!


それではまた次回お会いしましょう!

バイバイ!

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