第31話

リンの物語(25)
9
2025/12/21 05:26 更新
ユキト
ユキト
…? どうした?
リン
リン
なぁユキト、今日は
シンオウには戻らないんだよな?
ユキト
ユキト
あぁ、明日の便で帰るが…
リン
リン
なら、ちょっと着いて来てくれ!





















































そう言ってあたしはムクホークをボールから出す。























































リン
リン
ほら! ユキトもデリバード出して!
ユキト
ユキト
あ、あぁ…




























































戸惑いつつも、デリバードをボールから出すユキト。



















































































リン
リン
よし! 行くぞ!
ユキト
ユキト
行くって何処に?
リン
リン
頼んだぞムクホーク!
ユキト
ユキト
なっ…待てよリンッ!!
…デリバード、追い掛けるぞ


































































そう、ダイゴさんの話をしていて思い付いた。







































































それは、浅瀬の洞穴の存在だった。
























































あたしはそこでユキワラシをゲットしたけど、

当然ユキワラシ以外の氷ポケモンだって

あの洞窟に居るはず!















































そこにユキトを連れて行く事にした。

















































































リン
リン
着いた!
ユキト
ユキト
此処は?
リン
リン
浅瀬の洞穴だよ! そこであたしは
ユキワラシをゲットした
ユキト
ユキト
そうか…この中で…
リン
リン
…あのなユキト? ホウエンには、
シンオウのキッサキのような
雪の積もった場所はないんだ…
ユキト
ユキト
あぁ、それは知ってる。
お前に会いに行く際に、
ホウエンの事調べたからな。
全部ではないが…
リン
リン
そっか。でも、この場所には
ユキワラシ以外にも氷タイプが
生息しているはずなんだ。
…会ってみたくないか?
ホウエンに住む氷ポケモンに!
ユキト
ユキト
…!














































































それを聞いたユキトの目は、心なしか

輝いて見えた。




































本当に大好きなんだな。氷ポケモンが。





















































コユキちゃんから引き取ったグレイシアの影響か、

その前から氷ポケモンが好きだったのかは

あたしにもまだわからないけど…。





























































































ユキト
ユキト
会いたい。そしてゲットしたい
リン
リン
だよな!
ユキト
ユキト
…俺もユキワラシゲットして、
オニゴーリ育てたい
リン
リン
そう言うと思った! 行こうぜ!
ユキト
ユキト
あぁ

















































そう言って中に入ったあたし達だけど…。






























































ユキト
ユキト
おい…リン。本当に此処に
ユキワラシは出現するのか?
リン
リン
え…あ…何で…





































あたしが前回訪れた時と違い、洞窟の中は

水でいっぱいになっていた。












































































リン
リン
あっ…!






































あたしはその時、やっと思い出した。





























































































































_____________________


















































































































ダイゴ
ダイゴ
時間帯によって
潮が満潮になる時間と
干潮になる時間があるから
気を付けるんだよ

































































_____________________



















































































ダイゴさんに言われた言葉。













































浅瀬の洞穴は、時間帯によって潮が

満潮になる時間と干潮になる時間がある…。

































あたしが前回訪れた時は干潮だったから、

洞窟の中にある氷の部屋へ迎えた。





































でも、今ユキトと一緒に訪れたのは満潮の時間帯。












































つまり、今の時間帯だとユキワラシをゲットした

氷の部屋に行けない…。





























































リン
リン
…ごめん…あたし、忘れてた。
ダイゴさんに言われた言葉。
この浅瀬の洞穴は、時間帯で
満潮と干潮に切り替わる…
ユキト
ユキト
どう見ても今は満潮だよな?
リン
リン
あたしが前回訪れた時は、干潮。
その時間帯なら、ユキワラシの居る
氷の部屋に行けた。でも今は…
ユキト
ユキト
…行ける状態じゃないよな?

















































ユキトは明らかに不機嫌になっていた。



































































リン
リン
ごめんユキト! あたしが
ダイゴさんに言われた事を
忘れたばっかりに…
ユキト
ユキト
…お前はいいよな。
サメハダーが居るから、
水中での移動も可能だろう。
だが、俺の今の手持ちに
水ポケモンは居ない。
どうしろって言うんだよ?
リン
リン
それは…
























































ユキト…そこまで言わなくても…。





















































































































ユキト
ユキト
そもそも、お前がゲットした
ユキワラシは本当に此処か?
氷の部屋なんて本当にあるのか?
リン
リン
なっ…!





















































何だよ…それ…。





















































































リン
リン
そこまで言わなくてもいいだろ?!
確かにダイゴさんに言われた事を
忘れていたあたしが悪い。
ホウエンに出現する氷ポケモンを
ゲットして、ユキトには少しでも
元気になって欲しいって思って
あんたを此処に連れてきた!
…なのに、何でそんな事まで
言われなきゃなんねぇんだよ?
ユキト
ユキト
…!?
リン
リン
ってか、あたしが此処で
ユキワラシをゲットした事まで
疑うなんて…それって、
あたしの事が信じられない。
そういう事だよな?!
ユキト
ユキト
それはっ…!


































































違う…あたしはこんな事が言いたいんじゃない。






































































































なのに、あたしはユキトに言われた言葉が

ショックで止まらない。










































































リン
リン
信用されてないんだったら
付き合ってる意味ないし、
あたし達の遠距離恋愛は
これまでだな! あたしは
もう帰る! さようなら!









































































あたしはそう言い残し、ユキトを置いて

浅瀬の洞穴を後にしようとした。















































































あぁ…ダイアに会いたい…。










































































でもダイアは今頃、トクサネ宇宙センターで

ダイゴさんとデートを…。



























































































ユキト
ユキト
なっ?! 待てよリンッ!!



















































































そんな事を考えていると、出口の前で

ユキトに腕を掴まれた。


























































































リン
リン
離せよっ!! もう話す事なんか…















































掴まれた腕を振り解こうとしたその時…。































































































リン
リン
ん…? このポケモン…
ユキト
ユキト
…?











































































あたしらの足元に突然丸っこいポケモンが

転がりながら出現した。

プリ小説オーディオドラマ