その声に。
○○の心臓が少しだけ速くなる
ミンジョンは深呼吸した
そして。
言葉を選ぶ
慎重に。
夜景の光が瞳に映る
以前みたいな曖昧な関係じゃなくて
逃げ道も作らず
ちゃんと向き合うために
ミンジョンはまっすぐ○○を見ていた
その言葉に
○○は胸が熱くなるのを感じた
昔どうしても聞けなかった言葉
ずっと欲しかった言葉
そして今。
ようやくその言葉を聞いたのだった。
3日後___
その日は休日だった。
買い物を終えた○○は駅前を歩いていた。
昼過ぎ。
天気もいい。
ふと喉が渇いてカフェへ入る
窓側の席が空いているかな。
そんなことを考えながら店内を見渡して
思わず足を止めた
少し離れた席
そこにいたのはミンジョンだった。
そして。
ジミン、えり、ニンニン
4人でテーブルを囲んでいる
○○は反射的に柱の影に隠れた
別に隠れる必要なんてない
でも、
なんとなく見つかりたくなかった
4人はまだ気づいていない
久しぶりに見る光景だった。
ただ一つだけ違うところがある
ミンジョンがずっと笑っている
そして○○の話をしている
ミンジョンがコーヒーを飲みながら言う。
ジミンの呆れた声。
今度はえり
ニンニンまで笑っている
みんな呆れている
3人が爆笑している
○○は顔を覆いたくなる
何その話
でもミンジョンはすごく楽しそうだった
まだ続く
ジミンが即答した
そして微笑む
今まで○○が見たことのないくらい優しい顔で。
3人が一瞬だけ静かになる
からかうのをやめる
ミンジョンの声が本気だと分かったから
○○の胸がぎゅっとなる
ミンジョンは気づいていない
○○が近くにいることを
だから全部本音だ。
誰かに見せるためじゃない
自慢するためでもない
ただ。
好きな人の話をしているだけ
本当に好きな人の話を
そう考えるだけで○○の胸の中にあった不安は解けていった気がした












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。