第23話

23話
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2026/06/27 07:35 更新


家に帰っても落ち着かなかった

ベッドに座っていても

スマホを見ても

テレビをつけても

頭の中にはミンジョンの声ばかり響いている




そして夕方。



窓の外が少しオレンジ色になった頃

○○はスマホを手に取った



少しだけ迷う。

でも、
メッセージを打った

○○
『今から会える?』


送信


1秒


2秒


3秒

ミンジョン
『会える!!!』


即レスだった

ミンジョン
『どこ!?』
ミンジョン
『今すぐ行く!!!』
ミンジョン
『待ってて!!!』


メッセージが立て続けに届く

○○は思わず笑ってしまった

○○
早すぎる……


それから待ち合わせ場所に向かう


でも。

着いてすぐ思った

○○
やっぱり早すぎる…


ミンジョンがもういた

待ち合わせの20分以上前なのに。


しかも
手には小さな紙袋


○○を見つけた瞬間

ミンジョン
○○!


嬉しそうな顔

本当に嬉しそうだった

そして紙袋を差し出してくる

ミンジョン
これ


○○
これなに?


ミンジョン
○○が好きそうだったから


中を見る

スイーツだった

以前一緒に歩いていた時に○○が「これ美味しそう」と言っていたお店のもの

○○
覚えてたの?
ミンジョン
覚えてるよ


ミンジョンは当然みたいに言う

ミンジョン
一緒に食べよ


その笑顔を見た瞬間
昼間に聞いた言葉がまた頭をよぎった


「○○が笑うとなんか安心する」

胸が少しだけ熱くなる

2人は近くの公園へ向かった


ベンチに座る

スイーツを食べながら他愛のない話をする



でも。
ミンジョンは途中から少し不思議そうな表情をしていた

○○
どうしたの?


○○が聞く

すると
ミンジョンが少し笑う

ミンジョン
いや
ミンジョン
今日ちょっと距離近いなって


○○の心臓が跳ねた

確かにそうだった

自分でも気づいていた

以前より自然に隣に座っている

以前より顔を見て話している

以前より

ずっと近い


ミンジョンはからかうように笑う

ミンジョン
なに?
ミンジョン
私のこと好きになっちゃった?


冗談のつもりだった

きっといつもみたいに




でも

今日は違った

○○は笑わなかった

誤魔化さなかった

逃げなかった



ミンジョンは少しだけ首を傾げる

ミンジョン
○○?


その時、○○は思った

ミンジョンはずっと本音を話してくれていた


不器用でも
下手でも
ちゃんと伝えようとしてくれた


だったら

今度は自分の番だ


○○はゆっくりと息を吸った

そして

ミンジョンを見る

真っ直ぐ

○○
好きだよ


静かな声だった

でもちゃんと届いた

ミンジョンが固まる

完全に動かない

本当に動かない



数秒。


10秒。


20秒。

ミンジョン
…え、?


やっと出てきた言葉がそれだった

○○
聞こえなかった?笑


ミンジョン
いや
ミンジョン
聞こえた


ミンジョンの瞳が少し潤んでいる

ミンジョン
聞こえたけど


声が震えていた

ミンジョン
今の本当に私?


○○
他に誰がいるの


するとミンジョンは急に顔を覆った

ミンジョン
やばい嬉しすぎる


そして少しだけ笑う

泣きそうな顔で

ミンジョン
私、今までいっぱい好きって言われたことあるのに


○○
うん


ミンジョン
こんなに嬉しいの初めて


夕暮れの光の中

2人は見つめ合う

もう追いかける側と逃げる側じゃない

不安だけでつながる関係でもない



ただ、お互いに本音を伝えられるようになった2人だった


そしてミンジョンは少し照れながら
でも確かに幸せそうな顔で言った。

ミンジョン
…もう一回言って?




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