即答で言った
するとミンジョンは信じられないものを見るような顔をする
やりとりが完全に子供だった
でも
ミンジョンは本気だった
さっきからずっと嬉しそうなのに
どこか信じられない顔もしている
それが少しだけ可愛くて○○は笑いながら言った
ミンジョンは迷わず頷く
その返事があまりにも真っ直ぐで○○の胸が少し熱くなる
すると
ミンジョンが急に静かになった
さっきまでの勢いが嘘みたいに
○○が聞く
するとミンジョンは少し視線を落とした
○○は驚く
○○は黙って聞く
夕方の風が吹く
少し笑う
でもその笑顔は少し寂しかった
○○は静かに聞いていた
すると、
ミンジョンが少し困った顔をする
その言葉には後悔が滲んでいた
あの日。
○○が選んでと言った時ミンジョンは選べなかった
その結果○○は離れていった
それをずっと後悔していたのだ
ミンジョンが続ける
震えた声で。
○○はそこで初めて気づく
自分だけじゃなかったんだと
傷ついていたのは
怖かったのは
不安だったのは
ミンジョンも同じだったんだ
しばらく沈黙が流れる
そして。
○○はゆっくり手を伸ばした
ミンジョンの手に触れる
一瞬だけ
ミンジョンの目が大きくなる
その一言にミンジョンはなにも言えなくなる
ただ触れられた手を見ている
まるで宝物みたいに
○○が少し笑う
ミンジョンは数秒黙ったあと
小さく笑った
そして本当に安心したように肩の力を抜いた
その返事は今まで聞いたどの「うん」よりも優しかった
夕暮れのの空は少しずつ夜に変わっていく
ミンジョンは5分に1回のペースで、
と確認してきて、○○は呆れながらも、
少しずつ笑うようになっていった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。