小説更新時間: 2024/08/18 16:56

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「 巡り逢ふ。 ~桜の散る、その時に。~ 」

「 巡り逢ふ。 ~桜の散る、その時に。~ 」
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春になると、あの事を思い出す。

美しく咲き乱れる花々、心地よい風が吹き抜け、草木がその身を揺らす……

特に目を引くのは、真ん中に立っている、大きな桜の木。

通称、” さくらの原っぱ”。

唯一心を休められた場所だった。

そこで出会ったのが、君だった。

突然話しかけられて驚いたけど、一緒に話してるとすごく楽しくて…、

いつの間にか、日が落ちかけてることもあったなぁ……、

四葉のクローバーをくれた時の笑顔、本当に忘れられない。

花冠を被せてくれた時…顔がほんのり赤くなっていたの、知っていたよ。

今、どこにいますか?

ずっとずっと、この桜の木の下で待っていますよ…

だから…どうかお願いします、

「 もう一度、会わせて下さい…ッ 」

神様は本当に、残酷です。

チャプター

全3話
1,903文字
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雨來@書き溜め期間

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