第14話

14 🐺
118
2026/04/08 08:15 更新
撮影が始まる。

撮影中にバンチャンさんと目が合ったような気がしたけどその時は気が付かなかった。


撮影が終わり私は皆さんを宿舎に贈る。

少し左手が痛むがまぁ大丈夫だろう…

そう思い私は運転席に座りハンドルに手をかけていると運転席の扉を開けバンチャンさんが私の左手を掴んできた…
バンチャン
バンチャン
ねぇ…あなたの下の名前、手怪我してるよね…
あなた
いっいや?
怪我してないですけど…?
私はまさかバレていると思わなかった…

なるべく左手が見えないように隠して…
バンチャン
バンチャン
じゃあこれは何…?
左手の服の袖をめくられた…
あなた
ちょっと分かんないですね…
バレないようにしらばっくれたら、後ろからアイエンさんが…
アイエン
アイエン
ヌナ怪我したの…?
なんで嘘ついたの!
目を少しうるうるさせ私を怒るアイエンさん…
あなた
ごめんなさい…
心配かけたくなくて…
バンチャン
バンチャン
今日は僕が運転するよ…!
明日も宿舎まで運転するのは大変だからついでに宿舎に泊まっていって…!
あなた
そんな…悪いですよ…!
明日は電車で来ればいいし…!
そんなに痛くないのに…
バンチャン
バンチャン
駄目だよ…!
それにもうすぐ一緒に宿舎で住んでもらうから…!
その練習もかねて…
あなた
えっ…!
そんなの聞いてないですよ!
バンチャン
バンチャン
だから僕が運転するよ!
半ば強引に言いくるめられ私は宿舎に泊まることになった。


車の中ではみんな疲れて寝てしまっている。

私は後の席に座った。

アイエンさんは私の左に座り私の左手を撫でながら寝てしまった。

こんなに心配してくれるとは思わなかった…

心配かけてごめんね…

と可愛いなと思いながら眺めていると…
バンチャン
バンチャン
ねぇあなたの下の名前、僕も呼び捨てでいい?
さっきは勝手に呼んじゃったけど…
あなた
全然いいですよ…!
その…運転させてごめんなさい…
バンチャン
バンチャン
それは全然いいけど…
次からは嘘つくなんて事しないで。
あなた
はい…
急に真面目にそう言ってきた…

そう私の事を心配して言ってくれる言葉はとても心地よかった。
🐺side
SKZ CODEの撮影をしているとあなたの下の名前さんが左手をかばっているような動きをしていた。

その時は撮影中だったから何も思わなかったけど…


あなたの下の名前さんが宿舎まで送ってくれるから車に乗ろうとした。

ふと、運転席を見てみるとあなたの下の名前さんが左手をやけに隠しているような感じがして撮影中や撮影前の大きな音を思い出す…

もしかして左手を怪我したのでは…

そう思った瞬間、僕はとっさに彼女の左手を掴んでいた。
バンチャン
バンチャン
ねぇ…あなたの下の名前、手怪我してるよね…
あなた
いっいや?
怪我してないですけど…?
バンチャン
バンチャン
じゃあこれは何…?
あなた
ちょっと分かんないですね…
バレないとでも思ったのか咄嗟に嘘をついたあなたの下の名前に悲しくなった…
アイエン
アイエン
ヌナ怪我したの…?
なんで嘘ついたの!
あなた
ごめんなさい…
心配かけたくなくて…
後ろからアイエンが悲しそうに言う。

でも、心配をかけれないほどあなたの下の名前は僕たちに心を許せていないんだと思い自分に嫌気が差した…
バンチャン
バンチャン
ねぇあなたの下の名前、僕も呼び捨てでいい?
さっきは勝手に呼んじゃったけど…
もっとあなたの下の名前と近くなれるように…

心配かけてもいいって思えるように…
あなた
全然いいですよ…!
その…運転させてごめんなさい…
そんな事どうでもいい
バンチャン
バンチャン
それは全然いいけど…
次からは嘘つくなんて事しないで。
あなた
はい…
もう2度と嘘つくなんて事して欲しくない…

そんな思いで少し強く言い過ぎてしまったかも知れない…



なんでこんな不安なんだろう…

あなたの下の名前の行動で変わる自分の感情に僕はまだ気づいていない…

プリ小説オーディオドラマ