撮影が始まる。
撮影中にバンチャンさんと目が合ったような気がしたけどその時は気が付かなかった。
撮影が終わり私は皆さんを宿舎に贈る。
少し左手が痛むがまぁ大丈夫だろう…
そう思い私は運転席に座りハンドルに手をかけていると運転席の扉を開けバンチャンさんが私の左手を掴んできた…
私はまさかバレていると思わなかった…
なるべく左手が見えないように隠して…
左手の服の袖をめくられた…
バレないようにしらばっくれたら、後ろからアイエンさんが…
目を少しうるうるさせ私を怒るアイエンさん…
半ば強引に言いくるめられ私は宿舎に泊まることになった。
車の中ではみんな疲れて寝てしまっている。
私は後の席に座った。
アイエンさんは私の左に座り私の左手を撫でながら寝てしまった。
こんなに心配してくれるとは思わなかった…
心配かけてごめんね…
と可愛いなと思いながら眺めていると…
急に真面目にそう言ってきた…
そう私の事を心配して言ってくれる言葉はとても心地よかった。
🐺side
SKZ CODEの撮影をしているとあなたの下の名前さんが左手をかばっているような動きをしていた。
その時は撮影中だったから何も思わなかったけど…
あなたの下の名前さんが宿舎まで送ってくれるから車に乗ろうとした。
ふと、運転席を見てみるとあなたの下の名前さんが左手をやけに隠しているような感じがして撮影中や撮影前の大きな音を思い出す…
もしかして左手を怪我したのでは…
そう思った瞬間、僕はとっさに彼女の左手を掴んでいた。
バレないとでも思ったのか咄嗟に嘘をついたあなたの下の名前に悲しくなった…
後ろからアイエンが悲しそうに言う。
でも、心配をかけれないほどあなたの下の名前は僕たちに心を許せていないんだと思い自分に嫌気が差した…
もっとあなたの下の名前と近くなれるように…
心配かけてもいいって思えるように…
そんな事どうでもいい
もう2度と嘘つくなんて事して欲しくない…
そんな思いで少し強く言い過ぎてしまったかも知れない…
なんでこんな不安なんだろう…
あなたの下の名前の行動で変わる自分の感情に僕はまだ気づいていない…













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。