ポチッ
1945年7月に起きた「インディアナポリス号の悲劇」が出てくる。
インディアナポリス号は原◯爆弾を目的地に運び、基地に帰るところで日本軍の潜水艦に攻撃され、船体を真っ二つにされ撃沈された。
乗員1199人中、生き残った約900名は25人乗りの救命ボートに乗り、あるいはボートのへりに掴まり太平洋を漂ったのだがここからが地獄であった……
インディアナポリスは、アメリカ海軍のポートランド級重巡洋艦。艦名はインディアナ州インディアナポリスに因む。
1945年7月26日にテニアン島へ原◯爆弾を運んだ後、7月30日フィリピン海で日本海軍の潜水艦、伊58の雷撃により沈没した。第二次世界大戦中に敵の攻撃により沈没した最後のアメリカ海軍水上艦艇である。
第一日目が明けた。太陽は勢いよく真上まで上がると、いきなり気温が上昇した。剥き出しになった頭部が容赦なく焼かれる。
ぎらつく反射光のために、多くの者が角膜をやられた。まぶたを閉じていても、強烈な光は依然、射し込んで来る。そのために、衣類の一部を引き裂いて目隠しをせねばならなかった。
ちょうどその頃、水面下、海の深いところで恐ろしい惨劇の始まりが準備されようとしていた。それは、負傷者や死体から漏れ出る血の臭いに誘われてやって来た。海の死神とも言うべきサメの群れは、暗い海の底から次第に海面に忍び寄っていたのである。
群れには、様々な種類のサメがいた。アオザメ、イタチザメ、ヨシキリザメ…それらは、サメの中でもどう猛な人食いザメとして知られているものである。
中には、8メートルを超す巨大な代物も含まれていた。その数は次第に増え続け、数百匹にのぼっていた。この死神たちは、最初のうち、海に沈んでいた死人の肉を食らったりしていたが、それを食い尽くすと、今度は生きている漂流者を狙いだしたのである。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!