第9話

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2024/06/29 08:00
スマホのアラームで目が覚める。
ぴぴぴとうるさい大音量のせいで
朝から頭が痛いや。
スマホを見ると、
ころんさんから連絡が来ていた。
あの人はきっと暇人なんだろう。
メッセージの内容も、浅い。
ころん🍌
やっほ!起きたー?ぼく早起き!6:12
そんなメッセージ。
いつから貴方は"早起きさん"に
なったんですかね。
まぁそれはどうでもいい。
今日は大学がある。
卒論に関してのことで呼ばれてはいるが…
正直行くのもめんどくさい。
あなた
バイト、いきたいなぁ…
もしかしたら、
ジェルさんに会えるかもしれない。
気持ちが高鳴っては仕方ない。
なんでこんな気持ちになってるのかは
分からないけど、
彼に会いたくて仕方がないのだ。
いつか私も、あの日当たりのいい席に
彼と座りたい…なんて思ってしまう。
そんな私はわがまま娘。
あんなかっこいい人、彼女が居ないわけないのに。
あなた
朝から気分下がるー…
カーテンを開ければ、
空はどんより雲に覆われていた。
昨日の引き続いて雨っぽい。
最悪だ。
重たい体を無理やり動かして
大学へ行く準備を始める。
気分は乗らないけど、
卒論を出さなきゃ卒業はできないし。
仕方ないことだけどさぁ…
あなた
学校終わったらバ先行こうかなぁ…
別に、遊びに行くだけであって
彼を探しに行くわけではない。
そこだけは、
勘違いしないでほしい…な。
はぁもう、私おかしくなっちゃったのかな…?

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