第9話

2,023
2019/10/17 10:30


「……バレーは、チームプレイだよ」





微笑みかけた先輩の目には、俺ただ1人

そこにあった景色しか映ってなかった。
それからあの後色々あって……


日向とチームを組むくことに。













影「サーブも、レシーブも、トスもスパイクも、

俺一人でできる事だ。 」









日「……それ言ってさっき澤村さんに……」





影「なんだよ」












俺は悪くないだろ、

元はと言えば、日向が校長のズラを取らなかったら

よかった話だ。






日「ま、協力しよ………な?」










影「…………」




全部全部1人で出来ることなのに、

なんで協力しなきゃ行けないんだよ…………


「よし、ここは私の出番か()」




日「先輩!?」






腕まくりをして俺と日向の会話に入ってきたかと思えば、


「これでもバレー経験はあるよ!」と、

ボールを持って壁あてをし始めた。






影「……」


「…正直に言ってよ、今の気持ち。」




影「ッ?………」



「日向じゃ頼りないって言ってるもんだし」






隣で怒ってる日向を置いて、話を

続けた。





何故そう思われたのかはわからない。

何故?






「君のバレーセンスなら、自分で思っているトスもスパイクも、サーブも一人で出来るね」







ボールを高くあげた。


そのボールはまだ空中留まっている。






いや、止まっているのか。








「……まだ分からない?…影山」





空中に止まったかのようなボールを

飛んで壁にうった。






そのボールは跳ね返って足の元に転がって来た。




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