カーテン越しの光が、
薄く部屋を照らしている。
私は、
誰かの腕の中で目を覚ました
……あ、って思うより先に、
鼻先に知ってる匂い
ヒソカは、
もう起きてる
背中に回された腕は緩まないけど
視線だけが、あなたを見下ろしてる
その声と共に昨日の出来事が頭の中に流れ込む
私が頭を下げようとした時
その言葉に胸が痛かった。
もう一度ごめん。と言おうとした時
ヒソカは、私の行動を予測したように話を逸らした
エレベーターで下の階のカフェに行くと、
そこは意外と人が多かった。
選手や観客らしき人たちが、朝の軽食を取っている
あなたがトレーを持って席を探していると、
周囲の視線がちらちら向けられているのが分かる
ヒソカの隣にいるせいもあるし、最近2人でいなかったから単純に珍しいのだろう。
小声で言うと、ヒソカはわざとらしく微笑む
そう言いながら、あなたの腰に軽く手を回す。
周囲に見せつけるみたいな動きだった
ヒソカは心底楽しそうに目を細める
耳を真っ赤にして話すあなた
完全にからかわれている
席についた直後、背後から聞き慣れた声がした。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!