あなたの泣き声が
ようやく小さくなった頃
ヒソカの胸元で
浅い呼吸を繰り返していた
ヒソカは
何も言わずにあなたの顔を持ち上げる
濡れた睫毛
赤くなった目元
必死に感情を吐き出したあとで、
力が抜けきった顔
親指で
頬をなぞる
呼ぶだけで
声が震える
ヒソカは、
少しだけ目を細めて
ゆっくり、距離を詰めた
唇が触れる
ほんの一瞬前で止まり
頬に、軽く口づける。
深くもない
長くもない
ただ
確かめるみたいに。
低く、静かな声
もう一度、
反対側の頬にも。
あなたの額に
そっと額を寄せる
あなたの肩から、
力が抜ける。
軽く
あなたの頭を抱き寄せる
あなたは、
その言葉に縋るように
ヒソカの服を掴み
ゆっくり、目を閉じた。
ヒソカは、
その様子を見下ろしながら
もう一度だけ、頬に口づける
誰にも見せない
守る側の仕草
その夜、
あなたは久しぶりに夢を見ずに眠った。


アンケート
るいは
"健全ちゃん"!!!!!!
10%
ドMド変態吐息厨
71%
なんか、その他
19%
投票数: 165票











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。