全然起きひんなぁ笑
どーしよ…
瑠依くんの前髪をサラッと撫でる。
そう言って俺の服の袖をキュッと掴む。
かわいい…♡
てゆーか…れい?誰なんそれ
寝てんのか起きてんのかようわからん()
突然ムクっと起き上がり抱きついてくる。
寝ぼけてんの?笑
かわいいなぁ♡
瑠依くんを見ると不思議そうな顔で俺を見つめていた。
ー瑠依sideー
ッ……ケイトくん…?
なんで、?
玲じゃない…怖いッ…
僕は黙って必死に頷く。
玲以外とちゅーしちゃった…
ピコンっと一通のL○NEが来た。
ーL○NEー
カーテンを開け、外を見る。
すると見覚えのある建物があった。
ーL○NE終了ー
玲…怒っちゃうかな…
当たり前だよね。怒られても仕方ない…
玲ごめんなさいッ…僕玲の彼氏失格だよ
突然バンッと勢いよく扉が開く。
玲は息を切らしている。
走って来てくれたんだ…
と素っ気なく返す。
ずっと無表情で質問をする。
玲…怒ってるよね…
そう言うと僕を抱き寄せる。
逃れようと胸を押すが、ビクともしない。
すると玲が首元をガッと掴む。
その目は獲物を仕留めるかのような目をしていて、赤く光ったような気がした。
そういうことじゃないッ
ー玲sideー
あれ…?何してるんだ僕…
瑠依を助けるつもりが逆に不安にさせた…?
周りの事が見えなくなって…それで…どうしたっけ…
そうだ。ケイトとか言うやつの首を絞めた。
なんの為に首を絞めた?
首を絞めていた手が緩む。
なんでこんなやつに謝らなきゃいけないの?
瑠依の優しさもあり、仕方なく謝ることにした。
僕は戸惑う瑠依の手を引き、ホテルを出た。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。