りうらside
下を見たら──────
1番会いたかった、「いむしょう」の2人がやっぱり寒そうな格好で辺りをキョロキョロしていた
俺は家の構造はわかっているから、猛ダッシュで階段をおりて靴なんか履かないまま外に出る
後ろからりうら!?っていうアニキ?の声が聞こえた気がしたけど今は無視
俺は一目散に2人に抱きついた
少しの間2人の声を聞いていなかっただけなのに、何故か無性に懐かしさを覚えてさらに俺らは強く抱き締め合う
するとないこさんが小走りで俺らのところにやってきた
いむしょうは俺と同じでやっぱり大人が怖いらしく、ないこさんを見るなりビクッと身体を震わせた
俺は2人に会えた嬉しさのあまり、にっこにこの笑顔でないこさんに2人を見せる
勢いで紹介しちゃったけど、2人は結構溜め込みがちな性格で警戒心が俺より強い
それに……過去も色々あったから、2人がないこさんを信用できないのも納得はいく
俺がどうしよって戸惑っていると、ないこさんは2人の寒そうな格好を見て、しゃがんで俺らと目線を合わせてくれる
ないこさんは優しく言ってくれるけど、2人はさらに警戒感を増して俺の手をそれぞれ握ってくる
怖いのか寒いのか、両方なのか分からないけど、いきなり震え出すしょうちゃん
ないこさんは「もう待てない」っていう感じで、いむしょうの2人を抱き上げた
テキパキと進行するないこさん
そんな姿に少し落胆しながら、俺は3人に続いて家に入った
-hotoke- side
行く宛てもなくしょうちゃんと歩いていると、たまたま辿り着いたのは僕らの「元」住居
今はケーキ屋さんに変わっているらしく、入るかどうしようかしょうちゃんと悩んでいた
だって中に入れば……嫌でも大人がいるから
でも……何故か入っちゃって
で、今はお風呂上がりで、ないこさん?とは違う青髪の人が僕の髪を乾かしてくれている
しょうちゃんは恐怖を通り越して硬直状態で長髪の人に服を着せてもらっているけど
そう言って青髪の人は不器用だけどにこって笑ってくれる
その人はすぐにしょうちゃんのところに髪の毛を乾かしに行っちゃったから、僕はどうしたらいいか分からずただ立ちつくす
数分後、ないこさん?が1階から何かを持って上がってきた
ちなみに僕の服は、りうちゃんのと色違い
りうちゃんの淡い赤色のフード付きパーカーが、僕のは淡い水色のパーカーになっている
ちなみにしょうちゃんは淡い紫色の同じデザインもの
僕がちょっと服を見ていると、ないこさんは机の上に何かお菓子?を置いた
りうちゃんも隣で???って感じでそれを見ている
僕らは近くのソファーに座ってシュークリーム?を食べる
しょうちゃんも乾かし終わったらしく、3人で同時にシュークリーム?を1口
初めて食べたそれは、外はサクサク、中はなんか甘い物がたっくさん入っていてすっごく美味しかった
シュークリーム……気に入っちゃったかも














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!