【前回までのあらすじ】
闇になってしまった黄は
見事、記憶を取り戻したが、
呪いの夢のせいで、
自分や、桃たちの名前が
分からぬことに……!
果たして……記憶を取り戻し、
落ち着いた日々が来るのだろうか……?
それとも、永遠に闇に堕ちたまま、
元の黄は消えてしまうのだろうか……?
ごゆっくり……どうぞ……
分からない……誰なのか……
どうやら、記憶を失うと……
黒はもう、黄に近づく事すら出来ない。
そう、力を貸すことも……
【黄の心の中】
黄は、獄深い闇へ落ちている。
まるで、海のように……
ゆっくり、下へと……
黄には……もう意識がないまま……
きっと、元に戻れないだろう……
黄は、もう……いや、
元の黄は……消える……そして、
黒い闇の黄は……きっと、
皆を殺しに行くだろうね……
黄は、黄色く、金色に光る光で、
溶けて、消えてしまった……
でも、その時、微かに声が聞こえた……
それは黄だったが、それが最後だったのだろう。
黒く、闇に染まった黄は、
獄深い闇まで堕ちたまま、
消えてしまった……
果たして……どうなるのか……
次回!黒く、闇に染まった僕と俺(1)
デュ○ルスタンバイ☆
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!