(もう……やめて……)
(くる……しい……から)
(くる……シイ……クル……しい……クル……シイ……ツライ……ツライ……ツライ……ツライ……)
白く、光に染る……
何を言おうと彼は、そう。
神なのだ……
(どうして……偽物だってきずかないの……?)
(あんなの……黒くんじゃない……)
(でも……体が動かない……)
いつの間にか僕は
寝ていたようだった。
そうか……僕は
水くんのお家にいて……?
でも……どうして僕の家に……?
夢なら……
苦しみを感じないはず……
どうして夢に黒くんが……?
どうして苦しみが……?
どうしてどうしてどうして……?
あの目の前にいる子は一体……?
桃……くん?
なにか言ってる……?
死ぬ……?
ここにいて……死ぬ訳なんかないはず。
桃くんは何を言ってるのかな……
それより……ここが……居心地が……
いいな……
苦しまなくて済む……
あれ……僕は……誰……
僕は……僕は……僕は……
僕は誰なのか……な……
あの子も……分からない……
君も……誰……?
誰なのか……分からない……
果たして黄は
記憶を取り戻せたのだろうか……?
次回!見えない壁と君
短くてすみません!
主より
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。