第3話

3.
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2020/05/15 18:56
放課後、僕は呼び出されたからそこに向かう。





モ「遅かったな‪w」

ま『すみません。』

モ「すみませんじゃなくてすみませんでしただろ!?」

ボコッ

鈍い音が倉庫に響いた。

ま『すみません…でした…』

痛い。だが、ここで泣いたらダメだ…泣いたら負け。

僕の腕は赤く腫れている。

ガラガラ~

そ「真冬〜…って…何してんの?」

そらるさんだ。なんでここがわかったのだ…?

うちの学校はものすごく広い。ここの倉庫を知ってる人は本当に少ないらしい。

モ「おぉ、そらる、お前もやるか?真冬をいじめるんだ‪w」

そ「へぇ…楽しそうじゃん。」

……敵が増えた。3人から4人へ。そらるさんだけは信じていたかった。

そ「どーゆうゲームなの?教えてよ。」

モ「ここにあるものならなんでもやっていいぞ‪w‪wバレないようにしとけよ?‪w」

そ「ふーん。おっけーおっけー。」

やっぱりみんな裏切るんだ。信じていたのがバカみたい。

僕は目をぎゅっと瞑った。

パン!!!!!

……倉庫には頬を叩く音が聞こえた。

あれ?痛く…ない…?

僕はもう慣れたせいか痛みを感じなくなったのかと思った。そして瞑っていた目をゆっくりと開いた。

モ「…は…?」

ま『え…?』

見るとそらるさんはいじめてたモブさんの頬を叩いていた。

そ「こんなことするなよ。何が【真冬をいじめるか?‪w】だよ。いじめるわけねぇだろ。」

倉庫は静かになった。

そ「お前らもう退学になるかもだな…‪w」

モ「そ、そらる!お前だって退学だぞ?!」

そ「それは残念。俺は退学にならないんだわ。ここ俺の倉庫。」

そ「あとここに監視カメラ数個置いてるから。」

モブさんは焦ってドアの方ににげた。

ガチャガチャッ!!!!!

ドアが開かないみたい。

そ「あ〜…そのドア開かないよ。鍵閉めてるし…さっきも言ったけど、ここ俺の倉庫なの。管理してるのも俺。」

そういえば、ここの理事長?ってそらるさんのおじいさんだっけ。確か名前は、〘一ノ瀬弘人〙だっけ。

そんなことを考えてるうちにそらるさんは

そ「じぃちゃんに報告したから、これで明日までだね。おめでと。鍵開けるね〜。別に訴えてもいいけどこっちには証拠あるからね」

モ「ッ…覚えとけよ!」

そ「アン〇ンマンに出てくるバイ〇ンマンかよ。」

ふふっとそらるさんは笑うと僕の方を向いた__

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