座席から立ち上がると、また足が痛んだが、あなたは伯玖に悟られないように平然と「銀河鉄道」を降りた。
改札を抜けると、さわやかな秋風が出迎えてくれる。
伯玖はあなたの様子をうかがい、断りを入れて、お姫様抱っこをした。
あなたは諦めて大人しく運ばれる。
道すがら、帽子を被った猫たちが、忙しなく走り回る姿を何度も見かける。
ふと、ベンチに目を向ける。
校舎に入ると、思わず息を呑む。
部屋の前に着くと、伯玖は一度あなたを降ろして、扉を、コンコンとノックする。
ニコラは足元でしゃがみこむと、怪我の状態を確認し、こちらを見上げて眉を寄せた。
少しレトロな銀色の小箱を渡される。
ニコラは持っていた小瓶の蓋を開け、ピンク色の液体を指先に垂らすと、傷口に優しく塗り込んだ。
一瞬、右足全体が熱を持った感覚があって、それからすぐに傷口が閉じていく。
突然、黒い目隠しをした男が口元に笑いを浮かべながら、部屋へと入ってきた。
そのまま観察するかのように、あなたの周囲をくるりと一周し、向かい側のソファーにもたれかかった。
彼はポケットに手を入れたまま、
軽く身をかがめて、あなたに視線の高さを合わせた。
早速カウンセリングに入るため、部屋を出ていくふたりを見送り、ハイドと改めて向かい合う。
ハイドはおどけるように声を上げる。
部屋の奥から、両手がタイプライターを持って飛んでくる。

紙に文字を刻む音が、静かな部屋に響き渡る。
あなたはタイプライターを叩く『手』を見つめる。
赤いリボンを付けた手が、どこか嬉しそうにこちらに向かって手を振ってくれた。
あなたは「ホッジ」に手を振り返す。
ハイドは資料を片手に立ち上がると、テーブルの上のタイプライターを覗き込む。
忙しなく打ち込まれ続ける文字を見て、彼は、ひゅう、と口笛を鳴らした。
「ホッジ・ポッジ」は絵を描く。
お礼を言いながら受け取り、絵を見る。
こちらに手を差し出し、握手を求めてきた、赤いリボンの「ホッジ」の手を握る。
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心理テストの他の結果で、
『独創性を重んじるタイプ』のホタルビと、
『調和を重んじるタイプ』のオブスキュアリと、
3つで迷いましたけど、
あなたはこれかなと選択肢を選んで心理テストをした結果、
ジャバウォックだったのでジャバウォックにしました。
物語に関係はないです。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!