そう言っていつも突っ走ってくる魔理沙
そう言って私は魔理沙から目を背く。
そう言って追いかけてくるけど私は知らんぷり。
お茶でも飲もうよ〜、とかお賽銭足りてるのか?とか聞いてくる魔理沙を横目にとある人の祭壇を眺める。
そう言って私は下を向く。
私は大切な人を失った。それも、目の前で
そう言ってただ逃げている。
いつか受け止めなければいけないとわかっているけれど
それでも…
気分転換でもしようと、そう立ち上がった。
そうして彼女は私の後ろを追いかける
そしてたわいもない話をして、いつの間にか魔理沙の家がある森までやってくる。
そこで思い出すのは…親友の、彼女のタヒ
私が救えなかった彼女の、タヒ
そう言って私からは涙が溢れる。
堪えていたものを全て吐き出して、魔理沙にぶつける。
でも魔理沙は嫌な顔は一度もせず、頷いてくれた。
そうだよね、って言ってくれた。
やっぱり私は、魔理沙を手放したくないってそう思ってしまう。
だけど、魔理沙はもう行きたいのかな。
魔理沙は私を庇ってくれた。
だから、私がくよくよしてたら魔理沙はきっと困ってしまう。
安心して行けないと思う。
だから私は
そう言って魔理沙から離れていく。
そしてにっこり
とそう呟く。
悲しい気持ちはグッと堪えて、笑うんだ。
彼女が安心して行ける様に、心配しない様に。
そう言った瞬間、魔理沙は光の粒になって消えてしまった。
でも一瞬、にこっとそう笑ってくれた気がした。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。