第27話

17話 サクラとフウリン
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2025/04/11 15:00 更新



桜 Side



桜遥
勝手なこと言ってんな!!オレは誰も必要じゃないし、誰とも関わらない!!
橘ことは
じゃあなんで


オレの声を遮って、女が続けた。

橘ことは
山じいの忘れ物持って来てくれたの?なんで私達を助けたの?


ぐっ…と唇を噛む。

橘ことは
なんであなたを見るときだけ、あんなに悲しそうな顔をするの?
桜遥
…ッ!?


予想外だった。

アイツを見るときだけ、そんな顔をしていたのか?

は?

橘ことは
あんたは他人を諦めてない、諦めなくていい…


視界の端に、新しい影ができた。

…多分、アイツのだ。

橘ことは
少なくとも、私は桜を向いてる


女が手当てを終え、立ち上がった。

橘ことは
だからあんたも、コッチを向きな


誰かを信じるのが

誰かを頼るのが

怖い

橘ことは
そうすればきっと…


でも…

橘ことは
あんたが望んだものになれるよ


目の前のヤツらが眩しくて

目の前のアイツの優しい笑顔が、あの頃と重なって

奏空
わっ…
柊冬馬
おいなんだ…


地面を蹴って高く飛ぶ。

…さっきのアイツみたいに。

桜遥
不良がヒーロー気取りかよ!!ケンカに勝つくれぇ、オレにだってできんだよ!!


先程の言葉を思い出す。

桜遥
なにがボウフウリンだ!!なにが街の盾だ!!


ここなら…

誰かといれるのか?

桜遥
めちゃくちゃ…
奏空
…!!
桜遥
かっこいいじゃねぇかあ!!!!


リーダーらしきヤツを、もう一度蹴り飛ばした。



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