…目を開けると 、
目の前にはウキウキした母の姿があった 。
体が前よりも軽くなったような気がして 、
もしかしたら本当に生まれ変わってしまったのかもしれない 。
前のような 、
優しい母に戻ったような気がした 。
……でも人間は怖い 。
そうやって簡単に人を騙すから 。
そう言われて 、目の前にある水晶に手をかざす 。
すると 、
とてつもない強さの光が水晶から放たれた 。
この家族は皆 、6000を超えているのに対して
僕は元々500だった 。
…… でも今は 、母に渡された謎の液体のおかげで
家族をも超え 、魔力値1万となったのだ 。
__そう言って喜べたのは 、この一瞬だけだった 。
その大声に 、家族全員が集まってきた 。
……どうやらこれは失敗だったらしい 。
あの謎の液体は 、いわゆる違法な取引で手に入れたものらしく
公にバレてしまうと牢獄行きとか 。
言われた通り 、家から追い出されてしまった 。
僕には帰る場所も 、行く当てもないから
適当に街を歩いてみる 。
今思えば 、こうやって
自由に外を歩くのは初めてかもしれない 。
"自由って素敵やな …"
自分にはなかったものを 、知れたような気がした 。
見たこともない人が 、
いきなり僕に話しかけてきた 。
もしかして 、この人が 警察 ってやつかな 。
よくわからないまま 、交番の中に入っていった 。
…… その後の記憶は 、あまり覚えてないな 。
next
→⭐️×365
→💬×2













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!